FROM FLOOR COLUMN

カーペット・絨毯のサイズの選び方

カーペット・絨毯のサイズの選び方

カーペットやラグなど、敷物のサイズはどのように選べば良いのでしょう。

床の大部分を占めるカーペットは、インテリアへの影響も大きいです。
正しく採寸し、目的に合わせて選ぶことで、インテリア全体のおさまりが良くなります。

「カーペットを敷いてどのように過ごしたいのか?」イメージを膨らませながらサイズをお選びください。

本記事では、カーペットのサイズの選び方を解説いたします。

カーペットのサイズ目安

カーペットのサイズ目安を知っておくと、カーペットを選ぶ作業が楽になります。

まずは、カーペットのサイズ目安について紹介いたします。

カーペットとラグの違い

ウールラグが敷き込まれた部屋

カーペットと比肩して耳にするラグ。
どちらも敷物の一種ですが、少し違いがあります。

ラグとカーペットの大きな違いは、サイズと使用場所です

▼カーペットとラグの主な違い▼

カーペット ラグ
マットサイズ~約16畳まで 3畳以下
部屋全体に敷き詰める 部屋の一部に敷き込む

カーペットとラグはサイズと使用場所が違うと説明してきましたが、2畳サイズでもカーペット呼ばれていたり、4畳サイズのラグが存在したりすることがあります。
カーペットとラグ、ふたつの境界線は非常に曖昧なのです。

そのため、ラグを部屋一面に敷き詰めても、カーペットを部屋の一部に敷き込んでも、何ら問題はありません。

とは言え、自分が欲しいものの正確な名前を知っておくことは重要です。
自分が欲しいものが「カーペット」なのか「ラグ」なのか。この違いを把握できていると、商品探しがスムーズに運ぶでしょう。

ラグとカーペットの違いについてさらに知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

ラグサイズの選び方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

カーペットのサイズ表

ウィルトン織りカーペット

カーペットは、部屋の畳数と同じ「畳」という単位で表現します。
カーペットの規格サイズに多い「江戸間」「中京間」「本間」の3種類です。

ですが、この「畳」サイズは、地域や建物によって規格が異なります

それぞれの畳サイズの目安については、下の表を参考にしてください。

▼カーペットの畳サイズ表▼

2畳 3畳 4.5畳 6畳 8畳 10畳 12畳
江戸間 176x176cm 176x261cm 261x261cm 261x352cm 352x352cm 352x440cm 352x522cm
中京間 182x182cm 182x273cm 273x273cm 273x364cm 364x364cm 364x455cm 364x546cm
本間 191x191cm 191x286cm 286x286cm 286x382cm 382x382cm 382x477cm 382x572cm

同じ6畳でも、江戸間と本間では20cm以上の乖離があります。
そのため、江戸間6畳の部屋には、本間の6畳カーペットを敷くことはできません。

敷き込みカーペットのサイズ選びで失敗してしまうのは、この規格の違いによるものが大きいです。

カーペットのサイズが合わない要因

ウールラグ

カーペットのサイズ選びで失敗する主な要因は、イメージ不足です。

足元に敷き込んで使うカーペットは、サイズ感が掴みづらいインテリアのひとつ。
お客様よりカーペットのサイズ違いに関する問い合わせをいただくことも、少なくありません。

また敷き詰めカーペットの畳サイズは、地域や建物ごとに規格が異なります。
そのため、採寸をせず畳サイズだけでサイズを判断すると失敗につながることが多いです。

カーペットを敷く際には、どこに敷くのかどのように敷きたいのかをあらかじめ明確にしておきましょう。

選び方のポイントについては、次の章で解説いたします。

カーペットサイズの選び方

この章では、カーペットサイズの基本的な選び方について解説いたします。

カーペットのサイズを選ぶときは、下記の4点を押さえておきましょう。

  • 敷き方を決める
  • 採寸をする
  • 部屋の凹凸に合わせる
  • 色やデザインも考慮する

それぞれについて詳しく解説いたします。

敷き方を決める

まずは、どのようにカーペットを敷き込むのかを決定します。
カーペットの敷き方は、「敷き込み」「センター敷き」「ピース敷き」の3種類です。

敷き方によって採寸方法や、選ぶデザインが変わるため一番最初に敷き方を決めておきましょう。
生活スタイルや、カーペットを敷く目的に合わせて敷き方をお選びください。

【敷き詰め】
6畳の部屋に敷き詰めたカーペット

敷き詰めカーペットは、部屋の床に合わせてカーペットを隙間なく敷き込みます。

部屋全体に敷き詰めることにより、断熱性や防音性などカーペットの機能を高めることが可能です。

敷き詰めにすることで、手軽に床の色を変えることもできます。

【センター敷き】
6畳の部屋にセンター敷きしたラグ

部屋の床よりも一回り程小さいカーペットを敷くことを、センター敷きと言います。

床を見せることができるため、無垢材や大理石の床におすすめです。
また、室内の柱や出っ張りを気にせず取り入れることができます。

【ピース敷き】
6畳の部屋にピース敷きしたラグ

小さいマットや、円形のラグなどを部分的にカーペットを敷きたいときにおすすめです。
ピース敷きには、カーペットよりも3畳以下のラグがよく使用されます。

華やかなデザインを選ぶことで、インテリアのアクセントとしても。

採寸をする

部屋の床をメジャーで採寸している

部屋の面積は畳数で選ぶのは危険です。
実際、インテリアのプロでも、サイズを決める際には必ず採寸を行います。

  • 部屋の広さ
  • 家具の大きさ
  • 家具同士の距離

先ほど説明したように、畳の規格は建物ごとに違います。
畳数で判断せず、カーペットを敷く部屋の採寸を行ってください。

また、カーペットは敷き込む部屋の家具の大きさに合わせることも重要です。

テーブルやベッド、ソファなど、部屋に設置しているの家具のサイズも測りましょう。
テレビとソファの間など、家具の間にラグを敷くときは、家具同士の距離も忘れずに採寸を行ってください。

サイズ感が掴みづらいときは、新聞紙やシーツなどを代わりに敷いてイメージを掴みましょう。

部屋の凹凸を考慮する

凹凸のカーペット

敷き詰めカーペットのサイズ選びで鬼門となるのが、部屋の凹凸です。

柱や出っ張りなど、凹凸のある部屋も少なくありません。
また、ドアやクローゼットの開閉に干渉する部分をあらかじめカットしておきたいこともあると思います。

凹凸のある部屋にカーペットを敷き込む方法は以下の3つです。

  • セルフカットする(簡敷・タイルカーペット)
  • センター敷きする
  • 凹凸加工ができるオーダーカーペットを注文する

簡敷やタイルカーペットであれば、凹凸に合わせてご自身でカットすることができます。
一般的なカーペットをカットすると、ほつれができやすくなるためカット可能なカーペットをお選びください。

センター敷きも、凹凸のある部屋に敷きやすいカーペットのひとつ。
柱や出っ張りを考慮してサイズを選びましょう。

部屋の床を完全に多いたい場合は、凹凸加工ができるオーダーカーペットがおすすめです。

カーペットのカット加工例

角カットや凹凸カットを施すことで、部屋の形状に合わせてジャストサイズで敷き込むことができます。

当店FROM FLOORでは、無料で凹凸カット加工できるカーペットもございます。お気軽にお問い合わせください。

凹凸加工カーペットのサイズの決め方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

色やデザインも考慮する

赤色のカーペット

カーペットのサイズを選ぶ際には、色やデザインにも考慮しなければなりません。

同じサイズのカーペットであっても、濃い色や派手なデザインのカーペットは圧迫感を与えます。
室内を広く見せるときには、アイボリーや白などの淡い色のシンプルなデザインがおすすめです。

毛足の長いシャギーラグも、薄手のラグに比べて存在感があります。

カーペットのデザインや色が与えるイメージも加味しながら、適正なサイズをご検討ください。

敷き詰めカーペットをオーダーする際の注意点

カーペットが敷き詰められたリビング

カーペットは繊維製品のため、サイズオーダーをしても仕上がりに1%程度の誤差が生じることがあります

敷き詰めカーペットを実寸で製作してしまうと、誤差でサイズが大きかった場合に敷き込むことができません。

敷き詰めカーペットをオーダーする場合は、丈・幅ともに実寸より1cm小さいサイズでご注文ください。

【例】部屋の間取りの実寸が400×300cmだった場合、カーペットは399×299cmでオーダーします。

【部屋別】カーペットサイズの選び方

カーペットは、敷く場所や目的に合わせてサイズを選ばなければなりません

カーペットで寛ぎの空間を演出するには、座ったり寝転んだりできるサイズが必要になります。
一方、インテリアのアクセントに敷きたい場合は、小さいサイズのカーペットの方が全体のバランスが良いです。

また、敷く部屋によってもカーペットを使用する目的や必要なサイズは異なります。
カーペットを敷いた生活をイメージしながら、サイズをお選びください。

最後に、部屋別のカーペットサイズの選び方を解説します。

リビング

ラグが敷かれた部屋

家族が集まって過ごすリビングに、カーペットは欠かせない存在。

カーペットのサイズは、ソファのサイズを基準にすると良いでしょう。
ソファの横幅よりも少し大きいサイズを選ぶと、全体のバランスが良くなります。

140×200cmのラグを敷いたリビング

ソファに座って過ごす時間がメインの方は、ラグサイズである140×200cmを目安に選びましょう。

カーペットにセンターテーブルを置いても、座って寛ぐことのできるサイズとなっています。
また、テーブルを設置しなければ、カーペットに寝転んで寛ぐこともできるサイズです。

200×240cmのラグを敷いたリビング

L字でソファを配置している場合や、床で寛ぐための場所を確保したいときには江戸間2畳(176×176cm)・江戸間3畳(176×261cm)がおすすめです。
ラグサイズであれば、200×240cmを目安としましょう。

余白が十分にあるので、リビングテーブルを設置してもゆったりと座れるサイズとなります。

敷き詰めカーペットを使用する場合は、ソファやテーブル付近にピース敷きラグを重ね敷きしても良いでしょう。

ダイニング

ラグが敷かれゾーニングされたダイニング

楽しい食事の時間に、足元から彩りを添えてくれるダイニングカーペット。
ダイニングカーペットは、ダイニングチェアを引く際の音や傷を吸収します。

カーペットは、椅子を引いたときにカバーできるサイズが理想です。
ダイニングテーブルの端から75cmほどゆとりがあれば、ゆとりをもって椅子を引くことができます。

140×200cmのラグを敷いたダイニング

2人掛けのコンパクトなダイニングテーブルなら、本間2畳サイズ(191×191cm)や、ラグサイズの130×190cmのカーペットがおすすめです。
コンパクトながらも、足元はカバーすることができます。

来客時に椅子を追加で使用する場合は、少し余裕を持たせたサイズを選びましょう。

200×200cmのラグを敷いたダイニング

4人掛けのテーブルには江戸間3畳(176×261cm)や江戸間4.5畳(約261×261㎝)がおすすめです。
テーブルをカバーするだけでなく、ダイニング全体をゾーニングすることができます。

飲食物をこぼしても掃除がしやすいよう、撥水カーペットやフロアマットをお選びください。

寝室

寝室のベッドに腰かける女性

カーペットの真価を発揮できる場所のひとつが、寝室です。

保温効果の高いカーペットは、床からの底冷えを予防し過ごしやすい寝室を演出します。
さらに、ベッドによる床の傷防止にも効果的です。

カーペットを寝室に敷き込む方法

可能であれば、寝室全体にカーペットを敷き詰めて使用しましょう。
カーペットの持つ防音効果や照明の反射を抑える効果が、心地よい就寝をサポートしてます。

サイズは敷き詰めカーペットと同様、部屋全体の辺を採寸して決定してください。

寝室にカーペットを敷いたレイアウト

ベッド下の傷予防として敷き込む場合は、部屋全体を覆う必要がありません。

ベッドよりも二回りほど大きなサイズをお選びください。
足元に広がるカーペットが、ホテルのようなラグジュアリーな空間を演出します。

ベッドサイドに敷かれたカーペット

ベッドの移動が難しい場合は、ベッドサイドにピース敷きラグを敷いても良いでしょう。

ベッドサイドの幅が狭いときは、キッチンマットなどロングマットを代わりに敷くのも一案です。

子ども部屋

子ども部屋にラグを敷いたレイアウト

子ども部屋に敷くカーペットは、過ごし方や目的に合わせて選びます。

例えば、お子様が元気いっぱいに遊びまわる年齢であれば、階下への足音を軽減できるよう部屋全体に防音カーペットを敷き詰めるのがおすすめです。

また、年齢に合わせてカーペットを敷き替えたい方はアクセントラグの方が使い勝手が良いでしょう。

ベッドサイドに敷き込むのか、学習机の下敷きとして使用するのかなど、敷き込む場所に合わせてサイズをお選びください。

本記事のまとめ

本記事ではカーペットのサイズの選び方について解説いたしました。

カーペット選びで多い失敗のひとつが、サイズ選びです。

畳の規格には江戸間・本間・中京間などの種類があり、それぞれで大きさが異なります。
カーペットのサイズは畳数のみで判断せず、必ず部屋の採寸を行うようにしてください。

敷き詰めカーペットのサイズを選ぶときは、部屋の広さだけでなく壁の凹凸やドアの開閉部分にも考慮しましょう。

既製カーペットだとサイズが合わないときは、サイズオーダーのカーペットもご検討ください。

View Items

キーワードから記事を探す

カテゴリーから記事を探す

FROM FLOOR
FROM FLOORは足元から快適でおしゃれなライフスタイルを提案するインテリアショップです。
フロアからインテリアイメージが広がり、コーディネートの中心となる「フロアから始まるインテリア」をコンセプトとしております。