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敷き詰めカーペットの特徴とメリット・デメリット

敷き詰めカーペットの特徴とメリット・デメリット

建物の中で人の身体が一番触れている場所、それは床です。

「固く緊張感のあるコンクリートの床」「どこか温もりを感じられる無垢材のフローリング」など、人は床の足触りから様々な情報を受け取っています。

たかが床、されど床なのです。

カーペットは、床材の中でも足触りが良くリラックス効果が高いと言われています。
足触りの良いカーペットを部屋いっぱいに敷き詰めて、安らぎの空間を演出してみてください。

この記事では敷物専門店が『カーペットを敷き詰めるメリット・デメリット』と、『敷き詰めカーペットの選び方』について解説いたします。

カーペットの敷き方の種類

ビンテージ調のインテリアとラグ

部屋全体に敷くだけがカーペットではありません。

まずは、カーペットの敷き方についてお伝えいたします。

部屋全体に敷き詰める

敷き詰めのカーペット

部屋全体にカーペットを敷き詰める方法です。
壁から壁までぴったりと敷き詰めることから、ウォールトゥウォール(Wall to Wall)とも呼ばれています。

ホテルの一室のような上質な空間を目指したいなら、カーペットを全面敷にしてみましょう。

床全体をカバーすることで、フローリングの冷えを感じにくくなります

部分的にカーペットを敷きこむ

モダンでおしゃれなアクセントラグ

部屋全体に敷き込む以外に、「センター敷き」と「ピース敷き」があります。

センター敷き

部屋全体よりも一回りほど小さなサイズを、部屋の中央に敷き込むセンター敷き。

部屋にぴったり敷き込むわけではないので、既製品でも対応できるのがメリット。

無垢材の床などを見せたいときに使います。

ピース敷き

センター敷きよりもさらに小さいサイズがピース敷きのカーペット。

部分使いすることで、インテリアにメリハリをもたらしてくれるアイテムです。

いわゆる『ラグ』も、このピース敷きのひとつに含まれます。

カーペットを全面敷きにするメリット

カーペットが敷き詰められた部屋に女性が座っている

カーペットを部分的に敷き込むことと、全体に敷き詰めることにはどのような違いがあるのでしょう?

まずは、カーペットを部屋全体に敷き込むメリットについて解説します。

保温性・断熱性が高い

フローリングを素足で歩いたときの、ヒンヤリとした感覚
この現象はフローリングやプラスチック系床材の熱伝導率が大きいことによるもの。
足裏の熱が床に逃げてしまい、瞬間的に皮膚温度が下がることにより引き起こされます。

一方、カーペットは繊維の中に空気をたっぷりと含んでいるため、床材の中でも保温性・断熱性が非常に高いです。
そんなカーペットを室内全体にしつらえることで、床からの冷えを防ぎ心地よく過ごすことができます。

足触りが良い

ラグやカーペットと言えば、ソファ前やベッドサイドに敷くのが一般的。
ですが、リビングやダイニングなど日常的に動きの多い場所にも適しています。

カーペットはフローリングに比べて足触りがよく、クッション性に優れた床材
立っているとき、歩いているときの足腰の負担も軽減してくれます

カーペットを全体に敷き詰めることで、日々の営みに足元から優しさを与えてくれますよ。

照明をムーディーに演出する

カーペットは照明との相性が良い床材だと言われています。
カーペットの繊維が光を拡散・吸収することで、照明の反射を抑えてくれるためです。

天井から差し込むダウンライトのぎらつきを抑え、間接照明では柔らかな光のグラデーションを演出。

カーペットは床のデザイン性だけでなく、空間全体の雰囲気づくりにも一役買ってくれます。

五感に優しい

ホテルの客室やロビーにカーペットが敷き込まれているのはなぜでしょう?

それは、カーペットが視覚、聴覚や触覚に優しい床材だから。

  • 照明の眩しさを抑える
  • 優しい足触り
  • 防音効果
  • 豊かなデザイン性

五感に優しいカーペットは、心も体もリラックスさせてくれます。

おもてなしの空間に、プライベートな空間に、ぜひ癒しと安らぎを与えてくれるカーペットを敷き詰めてみてください。

カーペットを全面敷きにするデメリット

カーペットに掃除機を掛けているところ

とは言え、カーペットの全面敷きにはデメリットもあります。
購入後のギャップを減らすには、デメリットについて知っておくことも重要です。

ここでは、カーペットを全体に敷き込んだときのデメリットについて解説します。

掃除やメンテナンスが大変

敷き詰めのカーペットは、ピース敷きのカーペットに比べてメンテナンスに手間がかかります。
水洗いが難しいため、汚れがひどいときには業者にクリーニングを依頼しなければなりません。

汚れてしまったらすぐに拭き掃除をする、こまめに掃除機を掛ける。
日ごろのメンテナンスを怠らないことが、カーペットを長持ちさせる秘訣です。

家具の跡が残りやすい

全面敷のカーペットは、家具の下にも敷き込むことが前提となっています。

長期間同じ状態でカーペットの上に家具が置かれていると、カーペットに家具の跡がついてしまうかもしれません。
頻繁に模様替えをする場合は気になるかも。

へたりにくく、耐久性に優れた素材のカーペットを選びましょう。

ぴったり合うサイズを探すのが難しい

敷き詰めのカーペットは、部屋の間取りにぴったりと合わせなければなりません。
とはいえ、部屋の間取りは建物によって違うため、

部屋全体にカーペットを敷き詰めるとなると、既製サイズのカーペットでは難しいと言えるでしょう。

例えば、特殊な形状をしている部屋や、部屋に柱がある場合など既製のカーペットでは敷き込むのが難しいこともあります。

失敗しない!敷き詰めカーペットの選び方

カーペットが敷き詰められたリビング

ここからは、敷き詰めカーペットの選び方について解説します。

サイズ

カーペットが敷き詰められた部屋

敷き詰めカーペットのサイズは、部屋の実寸に対して1cm小さくするのがセオリー。

例えば、部屋の間取りが360cm×360cmの場合、注文するカーペットのサイズは359cm×359cmとなります。

1cm小さいサイズで注文すると部屋の両端に隙間ができることになりますが、数ミリ程度のなのでそこまで大きな問題にはなりません。
むしろ全体にゆとり(遊び)がある方が敷き詰めやすく、仕上がりも美しくなります

カーペットの素材

ウールのカーペット

弾力性、耐久性、防汚性など、カーペットの特性は素材によって決まります。

カーペットの素材が持つ特長について、簡単に表にまとめました。

足触りの良さ 耐久性・弾力性 防汚性 保温性・断熱性
ウール
アクリル
ナイロン
ポリプロピレン
ポリエステル

カーペットのへたりにくさや耐久性は、ナイロン素材が最も優れています。
重い家具のある場所、頻繁に通る生活の導線には丈夫なナイロン素材のカーペットがおすすめです。

一方、足触りの良さ、保温性、弾力性など全体のトータルバランスが取れているのがウール素材です。
ウールは調湿性に優れた素材のため、湿潤な日本の夏でもサラリとした足触り。オールシーズン通して快適にお使いいただけます。

過ごしやすさでカーペットを選ぶなら、カーペットの素材にもぜひご注目を。

カーペットの素材の特徴につきましては、こちらの記事で詳しく解説しております。

カーペットの種類

カーペット

敷き込みできるカーペットにはいくつか種類があります。

ここでは、ご家庭で敷き込みできる代表的なカーペットを2種類紹介します。

カーペット(ロールカーペット)

家庭用ロールカーペットは、3畳以上の1枚ものカーペットのこと。(ちなみに、3畳以下の敷物はラグと呼ばれます。)
豊かな風合いと高いデザイン性が特徴です。

サイズは「〇畳」と表記されるのが一般的。
江戸間・本間では大きさが異なるため、カーペットのサイズを選ぶ前に必ず部屋の採寸を行ってください

既製のサイズが合わないときは、サイズオーダーできるオーダーカーペットがおすすめです。

タイルカーペット

タイルカーペットは、小さなタイル状のカーペットを敷き詰めて使います。

敷き方次第で自由自在にカーペットのデザイン設計ができ、細長い廊下や変形間取りにも対応。

1枚ずつ取り外せるため、水洗い汚れた部分のみの入れ替えも可能です。
ロールカーペットに比べてメンテナンス性が高いので、ペットのいるご家庭からも人気となっています。

毛足のテクスチャ

ふわふわラグの優しいテクスチャ

毛足のテクスチャは、足触りや弾力性に直結するので敷く場所に合わせて選びましょう。

カーペットの毛足は大きく分けて2種類の毛足があります。

ループパイル

ループパイル

ループパイルは毛先が輪になっている毛足のことです。

弾力があり、へたりにくいため、立ち歩きの多い廊下や階段、テーブルや椅子など重い家具を置くダイニングなどに使われます。

カットパイル

カットパイル

カットパイルはふさふさの毛並みが特徴です。

爪が引っ掛からないのでペットが過ごす部屋にも敷くことができます。
肌触りが良いので、リビングや寝室など寛いで過ごす場所にもおすすめです。

敷き詰め方法

敷き詰めカーペット

カーペットを部屋に敷き詰める方法は主に2つ。

  • 自力でカーペットを敷く(置き敷き)
  • 業者が工具を用いて施工する(敷き詰め)

自力でカーペットを敷く(置き敷き)

置き敷きとは、消費者がカーペットを自分で購入し、自分で敷く方法です。
敷き込む手間はかかりますが、その分費用を抑えることができます。

大きな家具の下に敷き詰めていれば、そう簡単にずれることもありません。

業者が工具を用いて施工する(敷き詰め)

敷き詰めとはグリッパー工法、折込工法などを用いて部屋全面にカーペットを施工する方法です。
費用は掛かりますが、自分でカーペットを敷き込むよりも仕上がりは美しくなります。

予算に余裕があるなら、業者に敷き詰めを依頼することも検討してみましょう。

敷き詰めできるオーダーカーペット5選

ここからは、当店自慢のオーダーカーペットをご紹介。

当店フロムフロアでは、オーダーカーペットのサイズ加工を無料で承っております

カーペットのカット加工例

 

辺カットはもちろんのこと、部屋の柱に合わせた角カット、掘りごたつカットなども対応可能です。

特殊な形状のカーペットカット

また、商品によっては斜めカットや台形カットもお受けしています。
特殊なカット加工をご希望の際は、個別にお問い合わせください。

ピュアウール2

ウールカーペット『ピュアウール2 本間』

上質な羊毛を100%使用した日本製ウールカーペット。
ウールは豊かな風合いと、使い勝手の良さが魅力です。

裏面には通常のカーペットの約3倍分厚い『防音基布』を使用。
クッション性も高く、足腰への負担を軽減してくれます。

カラー 全4色
機能 抗菌・防臭加工、防音、防ダニ、ホットカーペット・床暖房対応

ライーム

ナイロンを使用したはっ水加工カーペット『ライーム』

遊び毛が出にくいBCFナイロン素材を使用したループパイルカーペット。
抗菌・防臭加工、はっ水加工付きでメンテナンス性が高いです。

耐久性に優れ、汚れにも強いのでリビングダイニングにもお使いただけます。

カラー 全16色
機能 遊び毛防止、抗菌・防臭加工、制電、はっ水、防炎、防ダニ、ホットカーペット・床暖房対応

レモド

はっ水・防汚加工付きで汚れに強いカーペット『レモド』

ペットのいるご家庭にイチオシしたいのが、はっ水・防汚加工付きのこちらのカーペット『レモド』。

爪が引っ掛かりにくい、柔らかなカットパイルとなっています。

強力はっ水加工により、液体をこぼしても染み込みにくいです。
汚れてすぐであれば、タオルで吸い取ることもできます。

敷き詰めカーペットのメンテナンスが心配な方におすすめです。

カラー 全10色
機能 遊び毛防止、抗菌・防臭加工、制電、はっ水、防炎、防ダニ、ホットカーペット・床暖房対応、ホルムアルデヒド対策品

ムフカ

ほどよいシャギーを楽しめるカーペット『ムフカ』

防ダニ機能付きシャギーカーペット

35mmの毛足が優しい肌触りを生み出します。

インテリアに洗練さを与えてくれるグレイッシュな色使いも魅力です。

カラー 全4色
機能 遊び毛防止、スベリ止め機能、防ダニ、ホットカーペット・床暖房対応、ホルムアルデヒド対策品

ジェイド

艶やかな光沢のあるナイロンシャギーカーペット『ジェイド』

ボリュームたっぷりの国産ナイロンシャギーラグ
へたりにくく耐久性に優れたナイロン素材を使用しているため、シャギーのふわりとした感触を長くお楽しみいただけます。

熟練の職人によって染め上げられた糸は上質な光沢があり、まるで宝石のような艶やかさ。
インテリアをラグジュアリーに彩ります。

カラー 全3色
機能 防ダニ、抗菌・防臭加工、防炎、遊び毛防止、ホットカーペット・床暖房対応

この記事のまとめ

この記事ではカーペットを部屋全面に敷くメリット・デメリットと、全面敷きカーペットの選び方について解説してきました。

カーペットを部屋全体に敷き込むことで、踏み心地が良く過ごしやすい空間を演出できます。
水洗いが難しいため、日ごろのお手入れを欠かさず、カーペットが汚れないように気をつけましょう。

既製サイズのカーペットでは部屋の間取りに合わせて敷き込むのが難しい場合があります。
全面敷気にする場合は、オーダーカーペットやタイルカーペットなど、自由にサイズを変更できるカーペットをお選びください。

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