ラグ・カーペットは繊維の中に埃やゴミが入り込みやすいため、定期的なお手入れが必要です。
カーペットは毛足の長さや、機能によってお手入れのしやすさが大きく変わります。
ストレス少なくカーペットをお手入れできるよう、掃除のしやすいカーペットを選びましょう。
本記事では、敷物専門店が掃除しやすいラグの特徴と掃除しやすいおすすめラグを紹介いたします。
カーペットで室内の空気をクリーンに
カーペットを購入する際に、カーペットに付着するハウスダストやダニが心配になる方もいると思います。
しかし近年、カーペットは喘息の原因とは直接関係ないことがわかってきました。
むしろ、カーペットの毛足が、喘息の要因となるハウスダストをホコリをキャッチしてくれるようです。
日本カーペット工業組合では、歩行時のハウスダストの舞い上がり量について比較実験を行いました。
出典:日本カーペット工業HP. 「カーペットでハウスダスト対策!」.
http://carpet.or.jp/publics/index/13/&anchor_link=page13#page13%EF%BC%89
その結果、カーペットのハウスダスト舞い上がり量はフローリングの約1/10程度だったそうです。
カーペットのダストポケット効果によって、カーペットの糸にハウスダストを取り込み空気をクリーンに保ちます。
だからこそ、カーペットは定期的にお手入れをして清潔に使用できるようにしましょう。
掃除がしやすいラグ選びのポイント
この章では、掃除がしやすいラグ選びのポイントについて詳しく解説していきます。
掃除がしやすいラグ選びのポイントは以下の5つです。
- 毛足が短い・薄手で掃除機掛けがしやすい
- 毛足が詰まっていて汚れが入り込みにくい
- 洗濯ができる
- 水をこぼしても拭き取りやすい撥水機能付き
- 遊び毛が出にくい
- 素材
掃除がしやすいラグと一言で言っても、『汚れがつきにくいもの』や『汚れてしまったときのお手入れが簡単なもの』など種類は様々あります。
普段の生活をイメージしながら、生活の中で使いやすいものを選んでいきましょう。
毛足が短い・薄手で掃除機掛けがしやすい
毛足の短いラグや薄手のラグは、比較的掃除がしやすいといわれています。
毛足の長いラグは髪の毛やゴミが毛足に絡まりやすく、毛足の根元に汚れがたまりやすいです。
そのため、掃除機を掛けても汚れが吸い取りにくいことがあります。
薄手のラグや毛足の短いラグなら細かいゴミが奥に入り込みにくく、掃除機掛けでゴミが吸い取りやすいです。
掃除機やロボット掃除機もスムーズに進むため、お掃除の作業も楽になります。
薄手のラグは軽く手扱いやすく、ラグをめくって裏面の掃除機も掛けやすいです。
特にルンバなどのロボット掃除機は厚みのあるラグを障害物と認識してしまい、掃除をしないことがあります。
厚み1~2cm程度のほど良い厚みのものを選ぶようにしましょう。
毛足が詰まっていて汚れが入り込みにくい
毛足の詰まったカーペットも、掃除しやすいカーペットの特徴の1つです。
カーペットの毛足の根元に埃が入り込むと、掃除機を掛けるだけでは吸いきれないことがあります。
密度が高く毛足の詰まったカーペットなら、埃や髪の毛などのゴミが毛足の奥まで入り込みにくいです。
カーペットの汚れが表面にとどまっているため、掃除機を掛けるだけで十分きれいにすることができます。
毛足の詰まったラグは掃除をしやすくするだけでなく、歩いたときの踏み心地を良くしてくれる。
洗濯ができる
小さいお子様やペットのいるご家庭から熱い支持を得ているのが洗えるラグです。
食べこぼしやペットの粗相、汗や皮脂汚れなど。
掃除機掛けでは落とすことが難しい汚れも、水洗いなら落とすことができます。
ラグが洗濯できるかどうかは、洗濯表示を確認しましょう。
▼洗濯処理に関する洗濯表示
水洗い不可 |
洗濯機洗い・水洗いともに不可 |
手洗い可 |
手洗いによる洗濯のみ可能 |
洗濯機洗い可 |
洗濯機洗い・手洗いともに可能 |
出典:消費者庁HP.「洗濯表示(平成 28年12月1日以降)」.
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html
頻繁にラグを洗いたい方、手軽に洗濯したい方は洗濯機で洗えるラグを選びましょう。
洗濯機が自動でラグをきれいにしてくれるので、家事の時間と手間を大幅にカットできます。
毛足の長いシャギーラグや厚手のウレタンラグなど、ボリュームのあるラグは手洗いが一般的です。
デザイン性の高いラグを衛生的に長くお使いいただけます。
水をこぼしても拭き取りやすい撥水機能付き
ラグ・カーペットの中には、お手入れしやすい機能が備わっているものもあります。
そのうちの1つが撥水・防汚機能です。
撥水・防汚機能付きのラグに液体をこぼすと、水玉状になります。
汚れや水分が染み込むのに時間がかかるため、タオルでサッと拭き取ることができるのです。
飲食をして万一カーペットを汚してしまってもお手入れしやすく、衛生的にご使用いただけます。
ただし長時間放置するとラグに染み込んでしまうため、ラグを汚してしまったときは速やかに拭き取るようにしてください。
遊び毛が出にくい
遊び毛とは、カーペットから綿埃のような短い繊維が出てくれる現象のことです。
ウールやアクリルなどの素材は、遊び毛が出やすいといわれています。
使い始めの頃には大量の遊び毛が出て驚かれるかもしれませんが、商品の不良ではないのでご安心ください。
使用後、半年~1年程度で少しずつ落ち着いてきます。(完全になくなることはありません。)
それまでは、こまめな掃除機掛けが必要です。
遊び毛が気になる方は遊び毛防止加工付きラグを選びましょう。
遊び毛について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
素材
ラグの素材もお手入れのしやすさに大きく影響します。
ラグの素材は大別すると『合成繊維』と『天然繊維』の2種類です。
合成繊維は、ナイロンやポリプロピレン・アクリルなどが挙げられます。
撥水加工・消臭加工など、衛生的に使用しやすい機能が付与されているものが多いです。
虫やカビに侵されにくい点も、合成繊維のメリットと言ってよいでしょう。
ウールやコットンなどの天然繊維は、調湿性に優れたものが多いです。
天然繊維は素材によって特性に大きな違いがあります。
ウールラグは撥水・消臭・抗菌など優れた天然の機能を備えており、普段のお手入れがしやすいです。
反面、遊び毛が出やすいため購入後しばらくは掃除機掛けが必要になります。
コットンラグは、水洗いしやすいことがメリットです。
素材それぞれの特性を比較しながら、ライフスタイルに合ったものをお選びください。
掃除がしやすいおしゃれなラグ・カーペット11選
当店おすすめの掃除がしやすいラグ・カーペットをご紹介します。
▼毛足が短い・薄手
▼毛足が詰まっている
▼洗濯ができる
▼撥水・防汚機能付き
▼遊び毛が出にくい
ラグ・カーペットのお手入れ方法
ラグやカーペットは、定期的に掃除することで長く美しい状態を保つことができます。
毎日使用するからこそ、正しくお手入れをして清潔を保ちましょう。
最後に、ラグやカーペットのお手入れ方法について紹介します。
【週1~2回】掃除機掛け
ラグ・カーペットの基本のお手入れは、掃除機掛けです。
週に1~2回を目安に、優しく丁寧にラグに掃除機を掛けましょう。
まず目に見えるごみは手で拾い、その後丁寧に掃除機を掛けていきます。
カーペットの毛足を起こす方向に掃除機を掛けると、毛足の奥に入り込んだゴミも吸い取りやすいです。
カーペットの毛足を傷めないよう、掃除機の回転ブラシはオフにしてください。
また、カーペットに染み付いた臭いを消すには、重曹が効果的です。
掃除機掛けの前に重曹を振りかけておくことで、汗臭など酸性の臭いを分解してくれます。
重曹を使ったカーペットのお手入れ方法はこちらの記事をご参照ください。(ペットや小さなお子様には刺激が強い場合があるため、ご注意ください。)
【月1~2回】拭き掃除
掃除機掛けだけでは、カーペットに付着した皮脂や汗の汚れを落とすことは難しいです。
カーペットは、月に1~2回を目安に水拭き洗いをしましょう。
カーペットの拭き掃除手順は以下の通りです。
■ラグの拭き掃除方法■
- カーペットに掃除機を掛ける
- 雑巾をぬるま湯に浸して固く絞る
- 絞った雑巾で毛並みに沿って拭く
- 乾いた雑巾で毛並みを立てるように水分を拭き取る
- 窓を開けて換気しカーペットを乾燥させる
雑巾でラグを強く擦ると、毛足が傷んでしまいます
ポンポンと優しく叩くようなイメージで拭くようにしましょう。
また、ラグに湿気が残っていると、雑菌が繁殖しやすいです。
拭き掃除をした後は、カーペットを完全に乾かしきってください。
【年2~4回】風通し
ラグの中に湿気がこもっていると、埃や汚れが付着しやすくなります。
また、ダニ・カビは多湿な環境を好むため、ダニ・カビ予防のためにもラグは定期的に湿気を取り除くことが大切です。
季節の変わり目には、ラグに風を通して湿気を取り除きましょう。
■カーペットの風通し方法■
- ラグに掃除機を掛ける
- ラグを半分裏返す
- カーペットの裏側・床に掃除機を掛ける
- 扇風機等で風を通す
- ラグを反対に裏返す
- 3,4の手順を繰り返す
カーペットの裏側や床にも汚れはたまっているので、風通しをするときに掃除機で吸いるようにします。
カーペットが移動しやすいサイズなら、年に1度、屋外で陰干しするのもおすすめです。
直射日光の当たらない風通しの良い場所に、カーペットを裏返した状態で陰干ししましょう。
しばらく風を通した後、カーペットを裏側から軽く叩いて埃や汚れを取り除いてください。
【年2~4回】洗濯
洗濯できるカーペットは、季節の変わり目(年2~4回目安)に水洗いをしましょう。
ワンシーズンでたまった汚れを落とすことで、次の季節も気持ちよく使うことができます。
■ラグの洗濯方法■
- カーペットに掃除機を掛ける
- バスタブに湯で薄めた中性洗剤を貼る
- バスタブにカーペットを1~2時間つけ置きする
- 体重をかけて踏み洗いする
- すすぎ作業をする
- 脱水する
- 陰干しする
ラグの中に洗剤が残っていると、雑菌が繁殖してしまいます。
すすぎ作業は水が濁らなくなるまで繰り返し行いましょう。
洗濯機で洗える場合は、ラグを折りたたんで洗濯ネットに入れて洗濯します。
おしゃれ着用中性洗剤を使用し、「大物洗いコース」など水をたっぷり使用するコースをお選びください。
サイズの大きなカーペットは、ご家庭の洗濯機に入らないことがあります。
その場合は、コインランドリーにある大きな洗濯機を活用しましょう。
コインランドリーでカーペットを洗濯する方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
本記事のまとめ
本記事では掃除しやすいラグの特徴とおすすめ商品を紹介いたしました。
ラグの毛足は室内の空気中にある埃やハウスダストを受け止め、清浄な空気にしてくれる働きがあります。
その分、ラグは日ごろからお手入れを心がけ清潔を保ちましょう。
掃除しやすいラグの特徴は以下の通りです。
- 毛足が短い・薄手で掃除機掛けがしやすい
- 毛足が詰まっていて汚れが入り込みにくい
- 洗濯ができる
- 水をこぼしても拭き取りやすい撥水機能付き
- 遊び毛が出にくい
- 素材
使い勝手の良さとお手入れのしやすさを両立できるよう、ラグをお選びください。