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フローリングが冷える理由と寒さ対策方法

フローリングが冷える理由と寒さ対策方法

冬の寒い日、フローリングの床の冷たさが辛く感じたことはありませんか?

冷たい空気は下に集まる性質があるため、寒い冬は底冷えが発生してしまいます。

床が冷たいと、暖房を使用していてもお部屋善田が暖まったと感じにくいです。

お部屋の寒さを和らげるには、足元の断熱対策・寒さ対策が欠かせません。

本記事では、インテリア専門店の視点からフローリングが冷えやすい理由寒さ対策方法について解説いたします。

フローリングが冷えやすい原因

そもそも、なぜ床や足元は冷えやすいのでしょうか?

フローリングが冷たくなる主な原因は、以下の3つです。

  • 冷たい空気は下に集まる性質があるため
  • 合板フローリングが冷えやすいため
  • 床下換気口があるため

冷たい空気は下に集まる性質があるため

空気には対流という性質があります。
暖かい空気は上に冷たい空気は下に集まる性質のことです。

せっかく暖房で室内を暖めていても、対流によって足元に冷たい空気が集まってしまいます。
暖房を使用しても、床面だけが冷たく感じられるのはそのためです。

特には断熱性が低く、エアコンで暖まった空気が一気に冷やされて床に集まります。
部屋の上部は暖房で暖まり、下部は冷え込むことで大きな温度差ができてしまうのです。(この現象をコールドドラフト現象と言います。)

底冷え対策をするときは、床だけでなく窓の断熱対策にも気をつけましょう。

合板フローリングが冷えやすいため

床に使用される合板フローリングも、底冷えを助長する原因となります。

住宅で広く使用されている合板フローリングは、薄い木材を貼り合わせて作られた床材です。

接着剤でぴったりと貼り付けられているため、空気の層が少なく断熱性が低くなっています

そのため、床下からの冷えがそのまま部屋へと伝わってしまうのです。

一方、無垢材の床は木材の間にたっぷりの空気を含んでいることから、合板のフローリングに比べて断熱性が高くなっています。

床下換気口があるため

床下換気口も底冷えを発生させる原因となります。

床下換気口とは、文字通り床下に設置されている換気口のことです。
木造住宅や戸建て住宅に設けられており、床下に湿気がこもらないようにする役割があります。

床下換気口は、シロアリ予防や室内の湿気対策などに役立つものです。
しかし一方で、換気口があることによって冷気が侵入し、底冷えが発生しやすくなります。

換気口の窓を閉じて、冷気が入り込まないようにしましょう。

底冷えによって引き起こされる問題

フローリングが冷たくなるとどのようなデメリットがあるのでしょう。

底冷えによって引き起こされる悪影響には以下のようなものがあります。

  • 体調を崩しやすくなる
  • 暖房コストがかかる

体調を崩しやすくなる

頭寒足熱と言う言葉もあるように、足元を冷やすことは健康上良くありません。

足元の冷えると血管が収縮して血液の循環が悪くなり、全身が冷えやすくなってしまいます。

厚手の靴下を履く、ラグを敷くなどして、冷たい合板フローリングに足が直接触れないよう工夫しましょう。

暖房コストがかかる

フローリングが冷たいと、部屋全体の暖房効率の低下を招くことがあります。

底冷えが発生すると、暖まった空気が上に逃げてしまい足元は暖まりません。
そのため、暖房を使用していても、頭だけが暑くなり、足元は寒いままとという現象が発生してしまいます。

身体が暖まったように感じられず、結果的に暖房コストがかかってしまうのです。

サーキュレーターなどを用いて室内の空気を循環させることで、底冷えを緩和することができます。

フローリングの寒さ対策方法

軽い手触りのシャギーラグ『テヌート』

この章では、底冷えの対策方法を紹介いたします。

フローリングの寒さ対策方法は以下の通りです。

  • ラグ・カーペットを敷き詰める
  • 床暖房やホットカーペットを使用する
  • コルクマットを敷く
  • アルミ製断熱シートを敷く
  • 窓の断熱対策をする

それぞれ詳しく解説いたします。

ラグ・カーペットを敷き詰める

ラグやカーペットは、手軽にできる底冷え対策のひとつです。
フローリングの上に敷くことで、床から伝わる冷気をシャットアウトすることができます。

サイズの小さなラグは、季節によって敷き替えやすいことがメリットです。
足元をしっかりと暖めてくれる、厚手で毛足の長いものを選ぶと良いでしょう。

より断熱効果を高めたいときには、カーペットを部屋全体に敷き詰めましょう
床に隙間なくカーペットを敷いておくことで、断熱効果をさらに高めることができます。

断熱性重視で選ぶなら、ウール素材のラグがおすすめです。
ウール素材は断熱性が高く、調湿性も優れているため、冬はもちろんオールシーズンラグとしても活躍してくれます。

床暖房やホットカーペットを使用する

ホットカーペットの上にラグが敷かれている

エアコンだけでは足元が寒く感じられるときは、ホットカーペット床暖房を併用すると良いでしょう。

床を重点的に暖めてくれるので、床下からの冷えを予防することができます。

床暖房は床全体を暖めることができるため、断熱効果が非常に高いです。
一方で、費用が高額で設置が大掛かりになってしまうというデメリットがあります。

床の一部を暖めてくれるホットカーペットは、その手軽さが魅力です。
すぐにでも床の冷え予防を実践したい方は、ホットカーペットを選ぶと良いでしょう。

床暖房の上にラグやカーペットを敷いておくと、暖かい床の上に座って寛ぐことができます。
その場合は、必ず床暖房・ホットカーペット対応のラグをお選びください。

コルクマットを敷く

コルクマットは断熱性や保温性の高い床材です。

安価で手に入るため、床一面に敷き詰めても費用を安く済ませることができます。

また、コルクマットはクッション性が高いこともメリットの1つ。
足腰への負担軽減や、転倒時の怪我予防にも役立つので、小さいお子様や高齢のご家族が過ごす場所にも使いやすいです。

コルクマットには凹凸があり、パズルのようにはめ込んで敷き詰めていきます。
汚れや劣化が目立つ場所は、その部分のみを取り外して交換しましょう。

タイルカーペット

タイルカーペットを敷く女性

部屋の形状に合わせて敷き込みやすいのがタイルカーペット。

タイルカーペットは一辺40~50cmの正方形の床材です。

カーペットのように表面はパイル(毛足)がついているため、敷き込むことでインテリア性を高めてくれます。

ジョイントマットと同様、部分的に取り外しての交換が可能です。

寒さ対策として使用する場合は、厚手のタイルカーペットを選びましょう。

アルミ製断熱シートを敷く

アルミ製の床用断熱シートも、底冷え予防に効果的です。

アルミ断熱シートには、空気を多く含む断熱材と、熱伝導性の高いアルミシートが組み合わさってできています。

断熱材が床下からの冷気をシャットアウトし、表面のアルミ素材が暖房器具の熱気や人の体温を反射することで空間を暖めてくれるでしょう。

暖房効率が高まることで、光熱費の節減効果も期待できます。

窓の断熱対策をする

家の中で最も熱が出入りしやすい場所、それは窓です。

室内の熱の50%以上が窓から流出していると言われています。

そのため、暖房で部屋を暖めていても、窓辺から熱が逃げてしまい、冷えた空気が床面に下降してしまうのです。
天井付近の空気層と、足元の冷たい空気層の温度差は5度以上もあると言われています。

二重サッシにする、断熱のカーテンを使用するなど、窓の断熱対策も併せて行うようにしましょう。

フローリングの冷え予防に役立つおしゃれなラグ・カーペット

最後に、フローリングの冷え予防に最適なラグとカーペットをご紹介します。

インド製ウールラグ『モルデ』

ウールラグ『モルデ』

インド製のウールラグ『モルデ』。

ウールを高密度で織り上げることで、高い断熱性を発揮します。
毛足がループになっているため、夏にも使用しやすいです。

掠れた民族調のデザインは、ヴィンテージやモダンなど幅広いインテリアに合わせていただけます。

国産ウールラグ『ローカルウーレンコート スクエアラグ』

国産ウールラグ『ウー連コート』

厳選された世界のウール素材の質感をそのまま感じていただけるラグ『ウーレンコート』。

ローカルウーレンコートは、ウールを染色せず自然な色で表現しています。
まるで自分のために仕立てられたジャケットのように、空間に馴染んでくれることでしょう。

日本製ならではの品質の高さをご堪能下さい。

トライバル風ウィルトン織りラグ『カーン』

ナチュラルインテリアに赤いラグ

トライバル風デザインのウィルトン織りラグ『カーン』。

暖色のラグは、視覚からも暖かさを演出してくれます。

イギリス発祥のウィルトン織りは、機械織の中でもトップクラスの織り密度を誇ります。
空間に馴染み、高い密度によって断熱性ど弾力性を発揮します。

モノトーン調のウィルトン織りラグ『ティル ルエル』

モノトーン調のおしゃれなラグ『ルエル』

北欧モダンなトルコ製ウィルトン織りラグ『ティル ルエル』。

モノトーンでまとめられた、シンプルながらも存在感のある一枚です。

ボリュームのある毛足は、触れる人の心までも暖めてくれることでしょう。

お手入れしやすいオーダーカーペット『バンジュ』

ラグが敷かれゾーニングされたダイニング

撥水・消臭・防ダニ機能が付いたお手入れしやすいオーダーカーペット『バンジュ』。

追加料金なしで、1cm単位でサイズオーダーいただけます。

縁なし加工でご注文いただくと、連結してお使いいただくことが可能です。
広いリビングダイニングも、連結することで1枚物のように敷き詰めてお使いいただけます。

廊下の底冷え対策に最適な、廊下敷きサイズのカーペットもございます。

ウール素材のオーダーカーペット『タイユ』

おしゃれなウールカーペット『タイユ』

全厚約20mmのウールカーペット『タイユ』。

ナチュラルな色使いは、どんなインテリアにも馴染みやすいです。

高密度に織り上げており、毛足がギュッと詰まっています。

ウールのさらりとした手触りをお楽しみいただける1枚です。

ウール素材のタイルカーペット『ウールタイル』

ウール素材のタイルカーペット

表面にウールのパイルを使用した上質なタイルカーペット『ウールタイル』。

5mmの厚いクッションが入っており、高い弾力性と断熱性を発揮します。

希少なウールを使用したタイルカーペットは、ずっと触れていたくなるような優しい肌触り。

お好きな色と柄を組み合わせて、あなただけのオリジナルデザインをお楽しみいただけます。

本記事のまとめ

本記事では、フローリングの寒さ対策について解説いたしました。

冷たい空気は下に集まる性質があるため、冬になると底冷えが発生しやすくなります。
足元が寒いと、暖房を使用しても足元が冷えてしまいやすいです。

ラグやカーペットを使用して、フローリングの寒さ対策を行いましょう。

底冷え予防には以下のような方法があります。

  • ラグ・カーペットを敷き詰める
  • 床暖房やホットカーペットを使用する
  • コルクマットを敷く
  • アルミ製断熱シートを敷く
  • 窓の断熱対策をする

ラグやコルクマット、断熱シートなど断熱性の高い敷物を使うことで床からの冷えを和らげることができます。
また、窓からの冷え込みを予防することも重要です。

床や窓を中心に寒さ対策をおこない、冬も暖かく過ごせる快適な住まいを演出しましょう。

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