インテリア雑誌やモデルルームでも見かけることの多い『調光ロールスクリーン』。
ボーダー柄のおしゃれなデザインに心惹かれている方も多いのではないでしょうか?
調光ロールスクリーンは、厚手生地とシースルー生地の重なりを調節することで、プライバシーを守りつつ外からの光を取り込むことができる窓周り品です。
カーテンとは使い勝手が異なるため、購入後に公開しないためにもメリットやデメリットについて知っておきましょう。
本記事では、調光ロールスクリーンのメリット・デメリットについて解説いたします。
調光ロールスクリーンについて
調光ロールスクリーンとは、厚手生地とシースルー生地が交互に配置されたロールスクリーンのことです。
ブラインドとロールスクリーンを掛け合わせたような見た目をしています。
まずは、調光ロールスクリーンについてご説明したいと思います。
調光ロールスクリーンの仕組み
窓辺をシャープに演出してくれる調光ロールスクリーン。
厚手生地とシースルー生地の重なり具合を変えることで、室内に入り込む光の量をコントロールできます。
厚手生地とシースルー生地が交互になるよう調節すると、外からの光を取り込むことが可能です。
シースルー生地の面積を広くするほど、室内は明るくなります。
通常のロールスクリーンと異なり、スクリーンを下まで降ろした状態で採光・眺望しやすいです。
また、シースルー生地が開いている状態であれば風通しも良くなります。
シースルー生地を閉じることで、室内の様子を見えないようにすることができます。
通常のロールスクリーンを降ろした状態とほとんど同じシルエットです。
調光ロールスクリーンの2タイプ
調光ロールスクリーンは、大別するとスライド式と立体式の2種類があります。
構造や見え方は違いますが、2種類の透け感の異なる記事を組み合わせている点は同じです。
■スライド構造■
スライド式とは不透明生地とシースルー生地が交互になった生地を使用した調光ロールスクリーンのことです。
2枚の生地の重なり具合によって、採光や眺望をコントロールします。
■立体構造■
立体式のロールスクリーンは、2枚のシースルー生地の間に不透明生地を挟んだ調光ロールスクリーンのことです。
不透明生地の角度を変えることで、調光や眺望をコントロールできます。
調光ロールスクリーンのメリット
調光ロールスクリーンにはカーテンは通常のロールスクリーンにはない多彩なメリットがあります。
調光ロールスクリーンのメリットは以下の通りです。
- 日差しの調節がしやすい
- 目隠ししながら採光できる
- スタイリッシュなデザイン
この章では調光ロールスクリーンのメリットをご紹介します。
日差しの調節がしやすい
調光ロールスクリーンは、『調光』という名の通り日差しの調節が得意です。
生地の角度や重なり具合を調節することで、室内に入り込む日差しの量をコントロールできます。
朝日や西日のような水平からの日差しも遮ることが可能です。
日中長く過ごす部屋や、室内の明るさを細かく調節したいお部屋に最適でしょう。
目隠ししながら採光できる
調光ロールスクリーンのもう一つのメリットは、目隠しをしながら日差しを取り込めること。
1枚生地のロールスクリーンは、生地を上下することで日差しをコントロールします。
そのため採光するためにスクリーンを巻き上げると、室内が丸見えになってしまうのです。
一方、調光ロールスクリーンは、生地を閉じた状態でも日差しを取り込むことができます。
シースルー生地の状態なら、日差しを取り込みつつも室内の様子は見えません。
室内に明るさを取り入れつつも、プライバシーはしっかり守ります。
スタイリッシュなデザイン
調光ロールスクリーンは、厚手生地とシースルー生地の織り成すボーダー柄も魅力のひとつ。
空間をスタイリッシュに演出したい方におすすめです。
横向きのボーダーデザインはブラインドの見た目と似ておりますが、ファブリック生地を使用した調光ロールスクリーンはより柔らかな印象に仕上がります。
北欧インテリアやモダンインテリアとの相性も良い窓周り品です。
調光ロールスクリーンのデメリット
調光ロールスクリーンは、カーテンとは使い勝手が異なります。
そのため、特性を知らずに購入してしまうとデメリットに思えたり、不便さを感じたりするかもしれません。
この章では、調光ロールスクリーンのデメリットについて紹介します。
調光ロールスクリーンのデメリットは以下の通りです。
- 夜に透けることがある
- スクリーンに隙間ができる
- チェーンが絡まる可能性がある
- 洗濯ができない
- 費用が高額
夜に透けることがある
調光ロールスクリーンのシースルー生地が見える状態にすると、外から光を取り込むことができます。
日中は厚手生地があるため、室内が丸見えになる心配はありません。
しかし室内の方が明るい夜は外から見ると室内の様子が見えてしまうことがあります。
生地を閉じていれば透ける心配はありませんので、夜は防犯のためにも生地を閉じた状態でご使用ください。
2枚の生地に隙間ができる
調光ロールスクリーンは、前後に並んだ2枚の生地の間に隙間ができてしまいます。
この隙間があることで、光漏れが発生しやすいこともデメリットの1つ。
光漏れの量は多くありませんが、日中も部屋を完全に真っ暗にするのは難しいです。
日中にホームシアターを楽しみたい方、朝まで真っ暗な環境で眠りたい方は、この光漏れが気になってしまうかもしれません。
室内をできるだけ暗くしておきたい方は、光漏れの少ない調光ロールスクリーンをお選びください。
例えば、当店で取り扱っているLIFE JOIN+シリーズの調光ロールスクリーンは、2枚の生地の隙間をできる限り小さくした特殊な構造をしています。
また、不透明生地の厚みを多くすることで、厚手生地の重なり部分が多く、他の調光ロールスクリーンに比べて少ないです。
【LIFE JOIN+シリーズ】 調光ロールスクリーン 遮光 Day&night blind
2024年ドイツIFデザイン賞受賞!ブラインドの機能性を兼ね備えた遮光生地の調光ロールスクリーン
チェーンが絡まる可能性がある
上下に開閉する窓周り品の多くは、チェーンを使用して昇降操作をおこないます。
このチェーンが首や身体に巻き付いてしまうと、思わぬ事故につながることがあるのです。
特に小さなお子様やペットのいるご家庭では、チェーンを高い位置で留めておくなどの工夫が必要となります。
輪ゴムや結束バンドなどを用いて、お子様やペットの届かない高さにチェーンをまとめておくと良いでしょう。
安全にご使用いただけるよう、コードをまとめるためのバンドやクリップが付属している調光ロールスクリーンも多いです。
また、チェーンに強い力が加わるとチェーンのループ部分が分離する仕組みになっている商品も販売されています。
洗濯ができない
ノーマルタイプのロールスクリーンは構造がシンプルなため、生地を取り外して洗濯できるものもあります。
調光ロールスクリーンは構造が複雑なためほとんどの商品が洗濯できません。
カーテンのように気軽に取り外して洗濯できないため、汚れやすい場所に設置するときはご注意ください。
調光ロールスクリーンの汚れが気になる方は、撥水加工付きのものをお選びください。
撥水加工が施された生地は汚れや水が付着しても染み込みにくく、汚れても布で簡単に拭き取ることができます。
費用が高額
調光ロールスクリーンは生地に不透明生地とシースルー生地を組み合わせ、また2枚が重なる構造となっています。
カーテンに比べて費用が高額になってしまうことが多いです。
費用を抑えたい方は、予算に合わせて調光ロールスクリーンを取り付ける場所を絞るなどの工夫をおこなってください。
タイプ別のメリット・デメリット
調光ロールスクリーンには、スライド式と立体式の2種類があります。
それぞれのタイプならではのメリットやデメリットについても知っておくと、窓周りアイテム選びに役立つでしょう。
この章では、調光ロールスクリーンのタイプ別にメリットとデメリットを紹介します。
スライド構造タイプ
調光ロールスクリーンと言えば、こちらのスライド構造タイプをイメージされる方が多いです。
不透明生地とシースルー生地によって描かれるボーダー柄が目を引きます。
■スライド構造タイプのメリット■
〇ボーダー柄がおしゃれ
〇生地を降ろす途中でも調光できる
×全体をレース生地にはできない
×差し込む日差しがボーダー状になる
スライド構造タイプの調光ロールスクリーンは、生地の昇降によって生地の重なり具合を調節できます。
生地を完全に降ろさなくても、光の量を調節できるのがメリットです。
一方、スライド構造タイプはシースルー生地を隠すことはできても、厚手生地を隠すことはできません。
厚手生地を隠すことができないため、室内に入り込む光もボーダー柄の影ができてしまいます。
そのため、レース生地のみで楽しみたい方には適さないかもしれません。
立体構造タイプ
立体構造タイプの調光ロールスクリーンは、2枚のシースルー生地の間に不透明生地が配置されています。
メインとなっているためスライド構造タイプよりも柔らかな印象です。
■立体構造タイプのメリット・デメリット■
〇細やかな調光が可能
〇シースルー生地が空間を開放的に演出
〇立体的なデザインは高級感がある
×生地の中に虫やゴミが入ることがある
×一番下に降ろさないと調光できない
立体構造タイプの調光ロールスクリーンは、厚手生地の角度で細やかな兆候が可能です。
ブラインドのように上下からの視線を遮ることもできます。
また、厚手生地を水平にするとほとんど見えなくなることも特徴です。
他の窓周り品にはない立体的なデザインと、シースルー生地の柔らかな風合いが空間に高級感や開放感を与えてくれるでしょう。
一方で、立体構造タイプの調光ロールスクリーンは、厚手生地同士の間に虫やゴミが入り込むことがあります。
万が一ゴミが入り込んだ場合は、掃除機などを使って汚れを吸い出してください。
立体構造タイプは、生地を一番下まで降ろさないと厚手生地の角度を調節できないことが多いです。
そのため、スクリーンを半分まで降ろして生地の角度を調節すると言ったことは難しいためご注意ください。
当店おすすめのロールスクリーン
「窓」にフォーカスしたスウェーデンのデザインブランド「LIFE JOIN+」から、2タイプの調光ロールスクリーンをご紹介します。
LIFE JOIN+には2024年ドイツIFデザイン賞受賞を受賞した革新的な上部カバー「フル収納ヘッドボックス」が使用されています。
フル収納ヘッドボックスは、収納時に全てのスクリーンをヘッドボックスに隠すことができる画期的なデザイン。
メカ構造部分が見えないようになっているため、お部屋のインテリアを損ねません。
窓辺の機能性・インテリア性を高めてくれることでしょう。
【LIFE JOIN+シリーズ】 調光ロールスクリーン
スライド式の調光ロールスクリーン。
2枚の生地の隙間を極限まで小さくしているため、光漏れが少なく、細やかに光の量をコントロールできます。
スクリーンの生地には撥水加工が施されており、汚れてしまっても拭き取りやすいです。
【LIFE JOIN+シリーズ】 調光ロールスクリーン 遮光 Day&night blind
2024年ドイツIFデザイン賞受賞!ブラインドの機能性を兼ね備えた遮光生地の調光ロールスクリーン
【LIFE JOIN+シリーズ】 調光ロールスクリーン 非遮光 Day&night blind
2024年ドイツIFデザイン賞受賞!ブラインドの機能性を兼ね備えた遮光生地の調光ロールスクリーン
【LIFE JOIN+シリーズ】 立体調光ロールスクリーン
立体タイプの調光ロールスクリーン。
ロールスクリーンのように柔らかな印象を与えつつ、ブラインドのように日差しをコントロールできます。
※調光するには生地を最下部まで降ろす必要があります。
本記事のまとめ
この記事では調光ロールスクリーンのメリット・デメリットについて解説いたしました。
調光ロールスクリーンのメリット・デメリットは以下の通りです。
■調光ロールスクリーンのメリット
- 日差しの調節がしやすい
- 目隠ししながら採光できる
- スタイリッシュなデザイン
■調光ロールスクリーンのデメリット
- 夜に透けることがある
- 2枚の生地に隙間ができる
- チェーンが絡まる可能性がある
- 洗濯ができない
- 費用が高額
調光ロールスクリーンとは、不透明生地とシースルー生地が交互に並んでいるロールスクリーンのことです。
生地の重なりを調節することで、外からの視線を遮りつつ、日差しを取り込むことができます。
シースルー生地は夜になると室内が透けやすいため、夜は閉じた状態でご使用ください。
小さなお子様やペットのいるご家庭では、チェーンを高い位置でまとめておくとより安全にご使用いただけます。
メリットとデメリットを比較し、後悔のない窓周り選びをしましょう。