カーペット選びの失敗で多いとされているのが、カーペットのサイズ選び。
カーペットのサイズ選びで失敗する主な要因は、確認不足とイメージ不足です。
憶測や目分量でサイズを決めてしまうと、サイズのイメージ違いが発生してしまいます。
カーペットをのサイズを選ぶときは、必ず採寸を行いましょう。
どんな風に敷いて、どのように過ごすのかイメージを膨らませておくことも大切です。
この記事では、カーペットのサイズ目安と採寸方法について解説いたします。
カーペットのサイズ目安
カーペットのサイズは、部屋の畳サイズを基準にするとわかりやすいです。
ですが、畳のサイズは地域や建物によって規格が異なります。
カーペットのサイズ選びで失敗しないためにも、畳の規格について知っておきましょう。
畳サイズの主な規格は、「江戸間」「中京間」「本間」の3種類です。
江戸間 | 関東を中心に使用される 1畳あたり1.5488平米 |
中京間 | 中部地方を中心に使用される 1畳あたり1.6562平米 |
本間 | 西日本を中心に使用される 1畳あたり1.82405平米 |
この他、集合住宅で使われる団地間などもあります。
畳の規格ごとのカーペットサイズ目安は下の表をご参照ください。
▼カーペットのサイズ目安表▼
2畳 | 3畳 | 4.5畳 | 6畳 | 8畳 | 10畳 | 12畳 | |
江戸間 | 176x176cm | 176x261cm | 261x261cm | 261x352cm | 352x352cm | 352x440cm | 352x522cm |
中京間 | 182x182cm | 182x273cm | 273x273cm | 273x364cm | 364x364cm | 364x455cm | 364x546cm |
本間 | 191x191cm | 191x286cm | 286x286cm | 286x382cm | 382x382cm | 382x477cm | 382x572cm |
同じ8畳であっても、江戸間と本間では30cm以上の差があります。
敷き詰めカーペットを注文されるときは部屋の畳サイズの確認だけで済ませず、必ず部屋の採寸を行ってください。
カーペットの既製サイズが合わない場合は、オーダーサイズのカーペットが便利です。
当店FROMFLOORでは、お買い上げいただいた加工可能な対象のカーペットを1cm単位で無料サイズ加工を承っております。
凹凸加工や角カット加工なども承っておりますので、部屋の形状に合わせてぴったり敷き詰めたい方は、お気軽にお問い合わせください。
カーペットの敷き方とサイズの測り方
カーペットは敷く場所に合わせたサイズ選びが必要です。
まずはカーペット3つの敷き方と、それぞれのサイズの測り方について解説いたします。
ピース敷き
ピース敷きとは、応接セットや化粧台などの足元に内装のワンポイントとしてカーペットを敷く手法です。
ピース敷きは季節やトレンドに合わせて敷き替えやすいことが魅力。
様々な形状やデザインを取り揃えているラグやタイルカーペットを使用します。
ソファやベッドなど周辺の家具のサイズを基準に、ピース敷きするラグのサイズを決定しましょう。
ラグのサイズ感が掴みづらいときは、ラグの代わりに新聞紙やシーツを敷いてみてください。
家具に合わせてラグのサイズを選ぶ方法については、こちらの記事で紹介しています。
ラグのサイズ目安と選び方につきましては、こちらの記事をご参照ください。
センター敷き
センター敷きとは、床面積よりも1~2回り小さいサイズのカーペットを敷く手法です。
部屋の中央に敷き込むことから、センター敷き・中敷きと呼ばれています。
センター敷きカーペットは、敷き詰めカーペットに比べて取り替えが簡単です。
壁との間に隙間を作ることで、カーペットと床材のコントラストをお楽しみいただけます。
無垢材のフローリングや大理石の床、畳など、床材を活かしたコーディネートにおすすめです。
センター敷きのカーペットは、部屋の床よりも1回り小さめサイズを選びます。
壁の凹凸に合わせて角カットをするなど、部屋の形状を考慮して選びましょう。
敷き詰め
敷き詰めとは、フロア全体にカーペットを敷く手法です。
床全体をカバーすることで、遮音性や断熱性を高めることができます。
足触りの良いカーペットを敷き詰めることで、ホテルのようにラグジュアリーで上品な空間を演出してくれることでしょう。
そんな敷き詰めカーペットは、部屋の床の広さを基準にサイズを決定します。
敷き詰めカーペットのメリット・デメリットについてはこちらの記事をご参照ください。
形状別!オーダーカーペットの採寸方法
既製サイズのカーペットが合わない場合は、オーダーカーペットがおすすめです。
ここでは、オーダーカーペットの採寸方法をご紹介します。
カーペットを採寸には長尺のメジャーを使用し、1辺は1回で計測するようにしましょう。
当店のオーダーカーペットはcm単位で注文するためmm単位は切り捨となっていますが、店舗によってはmm単位で注文する店舗もあります。
店舗によって採寸箇所やサイズ指定の単位が異なる場合がありますので、事前に購入店舗の情報をご確認ください。
四角形
ピース敷き、センター敷き、敷き詰めのどの敷き方でも使われる四角形のカーペット。
オーダーする際は、タテとヨコの両辺の長さを採寸します。
上記図の場合、AとBのサイズを計測してください。
一見、正方形や長方形に見える部屋でも歪みが生じている場合があります。
敷き詰めカーペットをオーダーする場合は部屋の四辺とも採寸して歪みやズレがないかも確認しておきましょう。
正円形
ピース敷きに使われることの多い、円形カーペット。
円形カーペットは、円の直径を採寸します。
上記図で言いますと、A(直径)のサイズを測ってください。
正円のカーペットは、タテとヨコの幅は同じになります。
楕円形
ピース敷きやセンター敷きに使われる、楕円形カーペット。
楕円形のカーペットは、短辺(直径)と長辺を採寸します。(※Aを直径とした半円が円周となります。)
上記図で言うと、Aが直径、Bが長辺です。
楕円形カットに関しては一部対応していない商品もありますので、ご注意ください。
凹凸・角カット
柱周りや、L字の部屋などにも敷き詰めやすい凹凸カット。(角カット)
凹凸カットのカーペットは、角部分を含む全ての辺を採寸してください。
上記図の場合、A~Fまでのすべての辺を採寸します。
その際、カーペットのサイズに矛盾がないか、タテの数字の合計とヨコの数字の合計がそれぞれ一致するかを確認しましょう。
上記図の場合、【タテ】A=C+E、【ヨコ】F=B+Dが一致するかを確かめます。
口頭で注文する場合は、起点から時計回りにサイズを読み上げてください。
くり抜き・掘りごたつカット
掘りごたつがある部屋に便利な、くり抜きカット。
くり抜きカットのカーペットは、タテ・ヨコすべての辺を採寸する必要があります。
タテ・ヨコの両辺はもちろんのこと、くり抜き部分のタテ・ヨコ両辺、そしてくり抜かれた残り部分の辺も採寸が必要です。
上記図の場合は、A~Hのサイズを測ってください。
くり抜きカットの場合も、タテの数字の合計とヨコの数字の合計がそれぞれ一致するかを確認しましょう。
上記図の場合、【タテ】A=F+C+E、【ヨコ】B=G+D+Hとなっているかをご確認ください。
オーダーカーペットのサイズ選びの注意点
ここでは、オーダーカーペットのサイズを決めるときの注意点について解説いたします。
誤差も考慮する
カーペットは繊維製品のため、多少の伸縮が発生する可能性があります。
1%程度の誤差が生じることがあると、留意しておきましょう。
1%と聞くと些細な数字に見えるかもしれませんが、カーペットのサイズが大きくなると侮れなくなります。
江戸間六畳(261cm×352cm)に敷き詰めるカーペットの場合、縦2.6cm・横3.5cmほどの誤差が生じる可能性があるという事です。
カーペットをオーダーする際は、生地の伸縮を考慮してサイズを注文するようにしましょう。
余白を作る
カーペットを敷き詰めで使用する場合は、誤差を考慮して少し小さいサイズで注文するのがおすすめです。
誤差によって注文サイズよりも大きかった場合、ジャストサイズで注文していると生地が余ってしまう可能性があります。
室内に敷き詰めるカーペットの場合は、部屋の実寸に対して1cm小さいサイズで注文しましょう。
江戸間六畳(261cm×352cm)に敷き詰めるカーペットの場合、注文サイズは260cm×351cmです。
余白(あそび)を持たせることで、多少の誤差が生じた場合にもきれいに敷き込むことができます。
ドアの開閉に支障がないか確かめる
カーペットには厚みがあるため、ドアの開閉に干渉することがございます。
注文前に、カーペットの厚みとカーペットの開閉に支障がないかを確かめておきましょう。
ドアの開閉に支障がある場合は、より薄手のカーペットをお選びください。
また、カーペットの中にはドアの開閉部分に合わせてカット加工できるものもございます。
ドア開閉カットができる場合は、そちらを活用しても良いでしょう。
当店From Floorではドア開閉カットの他に、斜めカットや台形カットなどの特殊カット加工が可能な商品もございます。
特殊なカットをご希望の際には、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
本記事ではカーペットのサイズ目安と採寸方法について解説してきました。
畳のサイズは地域や建物によって異なる場合があるため、カーペットを注文する際は必ず採寸を行ってください。
敷き詰めカーペットのサイズを選ぶポイントは実寸よりも1cm小さいサイズで注文すること。
全体に余白(あそび)をもたせることで、美しく敷き込むことができます。
特殊な形状のカーペットを注文する際は、辺の合計に矛盾がないかをお確かめください。
センター敷きやピース敷きをする際には、新聞紙などを使ってカーペットのサイズ感を掴みましょう。
既製サイズのカーペットでサイズが合わないときは、オーダーサイズのカーペットがおすすめです。