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オーダーカーペットの凹凸・変形カットの採寸方法

オーダーカーペットの凹凸・変形カットの採寸方法

部屋全面をカバーする敷き詰めカーペット。
ときには、部屋の柱や角に合わせて変形カットが必要になることもあると思います。

変形カーペットを注文するときは、手書きやパソコンで図面を作成するのが基本です。

サイズを間違えると敷き詰めることができなくなるため、家具や柱の位置を考慮して正しく採寸を行いましょう。

本記事ではオーダーカーペットを変形・凹凸加工する際の採寸方法について解説いたします。

カーペットの変形・凹凸加工の例

角カットされた敷き詰めカーペット

お部屋に合わせて寸法をお選びいただける、サイズオーダーのカーペット。
正方形や長方形だけでなく、凹凸カット加工を施すことも可能です。

まずはカーペットの変形・凹凸加工の例をご紹介します。

■カーペットの変形・凹凸カットの例■

  • 角カット
  • 凹凸カット
  • 堀りごたつカット
  • 角丸カット
  • 円形
  • 楕円形カット

この他、商品によっては『台形』『斜めカット』『ドアの開閉部分カット』などに対応していることもあります。
販売店舗やカーペットの種類によって、対応しているカット加工は異なりますのでご注意ください。

変形・凹凸加工のメリットは、敷き詰めが容易になること。
部屋の柱がある部分や、移動が難しい大きな家具のある部分をカットしておくことで手軽にカーペットを敷き詰めることができます。

変形・凹凸カーペットの採寸方法

凹凸に敷き詰められたカーペット

ここからは、代表的な変形・凹凸カーペットの採寸方法について解説します。

長方形や正方形など基本のオーダーカーペットの採寸方法については、こちらの記事で詳しく紹介しておりますのでご確認ください。

※変形・凹凸カーペットを注文するには、カーペットの図面が必要です。
図面があると採寸やサイズ確認がスムーズにできるため、サイズ選びの際にはカーペットの形状を図面に書き起こしましょう。

角カット

凹凸カーペットの採寸方法

L字の部屋や、柱のある部屋にも敷きやすい角カット。

角カットのカーペットは、角部分を含むすべての辺を採寸してください。
上記図の場合は、A~Fまでの辺を採寸します。

採寸ができましたら、カーペットのサイズに矛盾がないか確認しましょう。

■カーペットサイズ確認■

【タテ】A=C+E

【ヨコ】F=B+D

タテの辺、ヨコの辺、それぞれの合計値が正しいことを確かめてからご注文ください。

なお、口頭で注文する際は、起点から時計回りにサイズを読み上げます。

凹凸カット

凹凸カットのカーペット

角カットが複数必要な凹凸カーペット。

凹凸カーペットも、角カットカーペットと採寸方法は同じです。

凹凸カットのカーペットは、角部分を含むすべての辺の採寸を行ってください。
上記図の場合は、A~Iまでの辺を採寸します。

その後、タテ・ヨコそれぞれの辺に矛盾がないか確かめましょう。

■カーペットサイズ確認■

【タテ】A=C+E=G+I

【ヨコ】F=B+D+H

簡単な図面を作成しておくと、カーペットの採寸ミスを防ぐことができます。
注文する際にも図面が必要になりますので、あらかじめ作成しておくと便利です。

凹凸カットのカーペットは特殊な形状の敷き詰めや、柱・家具を避けてカーペットを敷き込むなど様々な場面で活用いただけます。

堀りごたつカット

くり抜きカットカーペットの採寸方法

カーペットの一部分をくり抜くカット。
掘りごたつのある部屋で使われることから、『掘りごたつカット』と呼ばれています。

掘りごたつカットのカーペットは、くり抜いた部分を含む全ての辺を採寸してください。
くり抜いた部分だけでなく、くり抜かれた残りの辺も採寸が必要です。

上記図の場合は、A~Gまでの辺を採寸します。

■カーペットサイズ確認■

【タテ】A=C+E+F

【ヨコ】F=D+G+H

くり抜いた辺と、残りの辺の合計が、図形の長辺と一致するか計算しましょう。

角丸カット

角丸カーペットの採寸箇所

縁の角を落として丸みを持たせた角丸カット
部屋全体に柔らかな印象を持たせることができます。

角丸カットは、角丸部分の円の半径を採寸してください。

上記図の場合、Aの分を採寸します。

円形

正円形カーペットの採寸方法

インテリアアクセントとして使用されることが多い円形カット

正しい円形カーペットは既製サイズでも販売されていますが、サイズオーダーで製作することも可能です。

円形カーペットの採寸はそれほど難しくありません。

欲しい円形の直径を採寸してください。

楕円形カット

楕円形カーペットの採寸方法

インテリアにリズムを与えてくれる、楕円形のカット

楕円形のカーペットは、円の直径(短辺)と図形の長辺を採寸します。
上記図の場合、Aが直径、Bが長辺です。

楕円形のカットは、Aを直径とした半円の間に、長方形が挟まったような形状となります。(運動場のトラックのような形状です。)
全てが曲線の楕円となるわけではありませんので、ご注意ください。

楕円形カットに関しましては対応していない商品もございます。

変形加工カーペットを注文する際の確認事項

この章では、変形加工カーペットを注文する際の確認事項についてご説明いたします。

カーペットの変形加工をオーダーする際には、下記の4点をご確認ください。

  • 注文サイズは小さめに指定
  • 凹凸の対応サイズを確認
  • 残布の有無を確認
  • 縁(ふち)加工を選ぶ

それぞれ順番に詳しく解説いたします。

注文サイズは小さめに指定

部屋の床をメジャーで採寸している

オーダーカーペットは、採寸サイズよりも小さめにサイズ指定をしてください

サイズオーダーのカーペットは手作業でサイズ加工を行うため、2%前後の誤差が発生することがあります。

敷き詰めカーペットは指定サイズより大きくなると、敷くことができません。
反対に、指定サイズよりも小さい場合は、隙間が発生するものの敷くことは可能です。

カーペットの注文サイズは、採寸サイズより1cm小さいサイズでご注文ください。

とくに変形形状のカーペットは、一般的な四角形のカーペットに比べて誤差が大きくなることがあります。
サイズが大きくなると困る場合は、ゆとりを持たせてサイズ指定をおこなってください。

凹凸の対応サイズを確認

凹凸のカーペット

カーペットのくり抜きや凹凸カットは、どんな大きさにもカットできるというわけではありません。
「10cm以下の指定カットはできない」など、変形加工の対応サイズはあらかじめ決められています。

変形加工をする際は、凹凸加工の最小対応サイズをあらかじめご確認ください。

また、凹凸加工対応のカーペットであっても、形状によっては対応できないこともあるため注意が必要です。
例えば、当店では凹凸加工対応のカーペットでも10辺以上のカットはお断りさせていただく場合があります

細かなカットが必要な場合や、形状が複雑な場合は、先に店舗に相談しておくと良いでしょう。

残布の有無を確認

カーペットの残布

残布とは、カーペットをカット加工した際にできる切れ端のこと。

店舗や商品によっては残布をもらえることがあります。
分割カット対応商品であれば、残布にロック加工を施し玄関マットやキッチンマットとして使用できるケースも。

同じ生地で仕立てるため、統一感のあるコーディネートをお楽しみいただけます。

残布が必要な方は、その旨を購入店舗に伝えましょう。

縁(ふち)加工を選ぶ

カットしたカーペットの縁は、切りっぱなしだけでなく加工を施すこともできます。

【オーバーロック加工】
オーバーロック加工

カーペットの縁をミシン縫い上げたオーバーロック加工。
ほつれにくく丈夫なため、敷き詰めカーペットに施されることが多いです。

縁の色を変えて、インテリアアレンジを楽しめる商品もあります。

【テープ加工】
テープ加工

カーペットの端にテープを貼り付けたテープ加工。
インテリアのアクセントに、巾広のテープが貼られている場合もあります。

敷き詰めカーペットよりもアクセントラグに多い縁加工です。

【縁の加工なし】縁のないカーペットを繋げている

オーダーカーペットは、縁加工を施さないこともできます。

縁なしのカーペットは、自力でカットしやすいことがメリット。
細かな凹凸があるなど、購入後にご自身でカットしたい場合には縁なしをお選びください。

また、2枚のカーペットを繋げて使用したい場合も、縁がない方が境目が目立ちにくくなります

縁がないデメリットは、ほつれやすくなってしまうこと。
自力でカットしたり、繋げたりする予定がない場合は、縁ありの加工をおすすめします。

カーペットのサイズ加工の費用目安

ウィルトン織りカーペット

カーペットの変形・凹凸加工の費用は、店舗によって異なります。

一般的に、カーペットの変形加工費は3000~4000円前後となっているケースが多いようです。
また、加工する形状によっては追加料金が発生するケースもあります。

変形加工できるオーダーカーペット5選

当店FROMFLOORは、オーダーカーペットの専門店

変形加工可能な対象カーペットを1cm単位で無料サイズ加工いたします。
分割カットにつきましては、3枚まで無料で対応可能です。(一部対象外の商品もございます。)

ここからは、当店自慢のオーダー加工ができるカーペットをご紹介します。

※商品ごとに製作可能な形状が異なります。詳しくは商品ページをご確認ください。

本記事のまとめ

本記事では変形加工加工カーペットの採寸方法について解説してきました。

変形加工のカーペットの主な種類は以下の通りです。

  • 角カット
  • 凹凸カット
  • 堀りごたつカット
  • 角丸カット
  • 円形
  • 楕円形カット

変形加工をする際は、カットするすべての辺の採寸が必要です。
図面を書いておくと、採寸やサイズ確認をスムーズに行うことができます。

サイズオーダーのカーペットは製作サイズに誤差が生じることがあるため注意が必要です。
敷き詰めカーペットの場合、サイズが大きいと敷くことができなくなるため小さめサイズをご指定下さい。

部屋の形状や柱に合わせてカットすることで、カーペットを手軽に敷き詰めることができます。

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