廊下に敷き詰めて使用するカーペットを、廊下敷きと言います。
歩行時の足腰への負担軽減や、防音効果など、さまざまな恩恵を受けることができる廊下敷きカーペット。
廊下は家によって幅や長さが変わるため、サイズオーダーできるカーペットが便利です。
廊下敷きカーペットは、サイズはもちろん、デザインや機能も豊富にあります。
使用目的に合わせて最適なカーペットを選びましょう。
本記事では廊下に敷くカーペットの選び方について解説いたします。
廊下にカーペットを敷くメリット
廊下にカーペットを敷く主なメリットは以下の通りです。
- 転倒時のケガ予防
- 床の冷え予防
- 防音対策
- 傷・汚れ防止
- インテリア性の向上
廊下は家の中でも歩行量の多い場所。
クッション性の高い廊下敷きは、転倒時のケガを予防や階下への防音対策に効果的です。
また、廊下には窓がないことも多く、暖房器具も設置が難しいため底冷えしやすくなっています。
足触りが良く断熱性の高いカーペットは、冬の底冷え対策にも便利です。
廊下敷きに使えるカーペットの種類
ここでは、廊下敷きとして使えるカーペットの種類について解説します。
既製品のカーペットをカットして敷き詰めることも不可能ではありません。
しかし、自力でカットしたカーペットは、カットした部分が不ぞろいになったり、端にほつれができたりすることがあります。
そのため、専門店の立場として、カーペットを自力でカットすることは推奨しておりません。
できることなら、廊下のサイズに合わせやすい敷物を選びましょう。
廊下でもお使いいただける敷物の種類は、主に3種類です。
- 廊下敷きカーペット
- タイルカーペット
- オーダーカーペット
それぞれの特徴について詳しく紹介いたします。
廊下敷きカーペット
どの敷物にするか迷ったときは、廊下敷きカーペットをお選びいただくと失敗が少ないでしょう。
廊下敷きとは、その名の通り廊下に敷いて使う専用のカーペットのこと。
細長い形状で、廊下に合うサイズを選びやすいことが最大のメリットです。
廊下敷きカーペットはの一般的なサイズは横幅60~100cm、長さは50~800cmとなっています。
既製サイズのものや、10cm単位でオーダーできるものなど、サイズ展開が豊富です。
廊下の細長い形状に合わせたデザインも多く、空間を華やかに彩ります。
タイルカーペット
廊下の形状が特殊な場合に便利なのが、タイルカーペットです。
タイルカーペットは、一辺50cm前後のタイルを敷き詰めて使用します。
ハサミやカッターで切ることができ、廊下の形状に合わせてぴったり敷き詰めることが可能です。
また、1枚ずつ取り外しできる点もタイルカーペットならではのメリット。
汚れた部分のみを取り外して洗えるため、トイレトレーニング中の小さいお子様のいるご家庭でも気兼ねなくお使いいただけます。
オーダーカーペット
オーダーカーペットは、欲しいサイズに合わせてカット加工を施すことができます。
本来はリビングや寝室などの居室用カーペットとして使われますが、廊下に敷くことも可能です。
ご自宅の廊下のサイズに対応する廊下敷きが見つからないときは、オーダーカーペットを注文しましょう。
オーダーカーペットは、凹凸カットやL字カットなどの変形加工も対応しているものもあります。
変形加工を施したカーペットは、曲がり角のある廊下や、柱のある廊下など、特殊な形状の廊下にも敷き込みやすいです。
タイルカーペットのようにセルフカットも必要ないため、敷き込み作業に手間もかかりません。
また、車いすが通れるような幅の広い廊下なども、オーダーサイズカーペットなら問題なく製作ができます。
廊下に敷くオーダーカーペットの選び方
オーダーカーペットであれば、廊下にジャストサイズでカーペットを敷くことができます。
変形加工もできるため、柱や曲がり角のある廊下にも敷きやすいです。
ここからは、廊下に敷くオーダーカーペットの選び方について解説いたします。
廊下に敷くオーダーカーペットを選ぶときは下記の4点に気をつけてください。
- 廊下に合ったサイズ
- 毛足の形状と厚み
- 機能
- デザイン
それぞれについて詳しく解説いたします。
廊下に合ったサイズ
廊下敷きカーペットを選ぶ上で一番大切なのが、サイズです。
廊下の広さに合わせて、カーペットのサイズを選びましょう。
カーペットを敷き詰める場合は、採寸幅より1cm小さいサイズをご注文ください。
大理石や無垢材などの床材を見せたいときには、幅に余白を持たせることが大切です。
部分的に床が見えることで、全体的にすっきりとした印象にまとまります。
また、L字型の廊下や、柱のある廊下は凹凸加工対応のカーペットを選びましょう。
凹凸加工対応カーペットなら、L字や柱形状に合わせてカットし、ぴったりサイズで敷き詰めることができます。
毛足の形状と厚み
カーペットの毛足は、見た目だけでなく触り心地や機能性にも影響を与えます。
ライフスタイルに合わせてカーペットの毛足の長さや形状にも着目しましょう。
カーペットには、カットパイルとループパイルの2種類があります。
■カーペットのパイルの種類■
【カット】 |
切り揃えられたパイルのこと。 触り心地が良く、ペットの爪が引っ掛かりにくい。 |
【ループ】 |
輪っかになっているパイルのこと。 クッション性・弾力性・防音性など機能性が高い。 |
歩行量の多い廊下は、クッション性の高いループパイルがおすすめです。
ペットの滑り止めに使用される場合は、爪が引っ掛からないようカットパイルをお選びください。
また、カーペットは厚みによっても性能が変わります。
厚手のカーペットはクッション性や防音性の高さが魅力。
寒さ対策や防音対策、転倒時のケガ対策にお使いいただけます。
フローリングの傷予防に使用されるときは、薄手のカーペットでも問題ありません。
薄手のカーペットは床との段差が少なく、足や家具が引っ掛かりにくいことも利点です。
機能
廊下に敷き込むカーペットは、機能選びも大切です。
ライフスタイルに合わせて、廊下敷きカーペットの機能をお選びください。
ここでは、廊下敷カーペットについていると便利な機能を紹介します。
■廊下敷きカーペットにおすすめの機能例■
【防音】 |
階下に響く歩行音を軽減する。 マンションなど集合住宅の防音対策に。 |
【撥水】 |
水などの汚れを弾く。 トイレトレーニング中のお子様・ペットのいるご家庭におすすめ。 |
【滑り止め】 |
カーペットが滑りにくい。 高齢のご家族やお子様の転倒予防に。 |
【防炎】 |
燃えにくく、発火しても燃広がりにくい。 高さ31m(1階建て)以上の建物は、消防法で防炎カーペットの使用義務あり。 |
廊下は、洗面所やお手洗いに繋がる場所。
体調不良によるトラブル(嘔吐など)や、お子様のトイレトレーニングなどで汚れてしまう事も少なくありません。
とくに、ペットや小さいお子様がいる場合は、万一に備え、汚れを落としやすい撥水加工のカーペットを優先的にお選びいただくと安心です。
お子様やご高齢者は転倒リスクが高い傾向があります。
安全にお過ごしいただけるよう滑り止め付きのカーペットや、クッション性の高いカーペットをお選びください。
デザイン
廊下は家具や装飾品を飾るスペースが少ない場所です。
その分、廊下敷きカーペットのデザインは、廊下全体のイメージを大きく左右します。
廊下に敷くカーペットは、柄や色など見た目も重視して選びましょう。
窓がなく日当たりの悪い廊下には、温かみのあるデザインや色がおすすめです。
廊下におすすめのオーダーカーペット5選
当店FROM FLOORはオーダーカーペットの専門店。
廊下の広さに合わせて、カーペットのサイズをオーダーいただけます。
ここでは、廊下に敷き込みやすい「オーダー廊下敷き」と「オーダーカーペット」を5点ご紹介。
マティ オーダー廊下敷き
ヴィテージ風デザインのウィルトン織り廊下敷きカーペット『マティ』。
パイルが織りなす立体的な模様や、繊細なデザインはウィルトン織りカーペットならではの魅力です。
※対応サイズ(幅:1~95cm、長さ:1~840cm)
※幅・長さともに10cm単位でサイズをご指定いただけます。
マルク オーダー廊下敷き
掠れ調のグラデーションデザインが美しい、ウィルトン織り廊下敷きカーペット『マルク』。
織りの密度が高いウィルトン織りカーペットは弾力性が高く、歩行量の多い廊下にも最適です。
※対応サイズ(幅:1~95cm、長さ:1~840cm)
※幅・長さともに10cm単位でサイズをご指定いただけます。
アライン オーダー廊下敷き
美しいライン模様が印象的なウィルトン織り廊下敷きカーペット『アライン』。
直線的なラインが、奥行きのある廊下を演出します。
※対応サイズ(幅:1~95cm、長さ:1~840cm)
※幅・長さともに10cm単位でサイズをご指定いただけます。
レモド オーダーカーペット
高機能オーダーカーペット『レモド』。
レモドは撥水機能がついており、汚れが毛足に染み込みにくくなっています。
トイレトレーニング中のお子様や、ペットのいるご家庭におすすめです。
カラーバリエーションが豊富ですので、ぜひインテリアに合う色をお探しください。
※対応サイズ(幅:1~350cm、長さ:1~700cm)
※幅・長さともに1cm単位でサイズをご指定いただけます。
レゴンス オーダーカーペット
天然素材ウールを100%使用したオーダーカーペット『レゴンス』。
ウールは断熱・保温性に優れた素材で、廊下の寒さ対策としてお使いいただけます。
また、ウール素材は調湿性も高く、湿度の高い夏もべたつきません。
オールシーズン廊下に敷きっぱなしでも快適です。
※対応サイズ(幅:1~360cm、長さ:1~700cm)
※幅・長さともに1cm単位でサイズをご指定いただけます。
本記事のまとめ
本記事では、廊下に敷くカーペットの選び方について解説いたしました。
廊下にカーペットを引くことで、防音効果や床の冷え対策、防音効果、転倒時のケガ予防など様々な恩恵を受けることができます。
家具の少ない廊下だからこそ、デザイン性の高い廊下敷きカーペットを敷いて空間を演出しましょう。
廊下に敷くことのできるカーペットには、廊下敷き・オーダーカーペット・タイルカーペットがあります。
廊下にジャストサイズで敷き込みたいときは、オーダーカーペットが便利です。
敷き詰めカーペットは、誤って大きいサイズで注文すると敷き込むことができません。
採寸サイズよりも1cm小さいサイズでオーダーしてください。