古い汚れが染みついたカーペットや、自宅で洗濯が難しいカーペットは、クリーニング店に依頼することできれいに洗浄してもらうことができます。
では、カーペットのクリーニングには、どのくらい料金がかかるのかご存知でしょうか。
カーペットのクリーニング料金は、カーペットの種類によって異なります。
そこで、本記事ではカーペットのクリーニングにかかる費用と相場について解説いたします。
カーペットのクリーニング料金の相場
まずは、気になるカーペットのクリーニング料金の目安を紹介します。
カーペットは、大きさによってクリーニング料金が変わるもの。
目安として、ここでは1㎡当たりの相場を紹介します。
カーペット1㎡あたりのクリーニング料金の相場は1,500~6,000円程度です。
ですが、クリーニング料金は、カーペットの種類によって大きく変化します。
例えば、シルク素材の高級手織り絨毯ですと、10,000円/㎡を超えることも少なくありません。
羊皮を使用したムートンカーペットは、相場よりも高い8,000円/㎡程度でクリーニングを引き受けていることが多いです。
クリーニング料金の相場は、あくまで目安であるという事を覚えておいてください。
カーペットの種類別クリーニング料金の相場
ジャケットスーツとTシャツではクリーニング料金が異なるように、カーペットも種類によってクリーニング料金が変わります。
お手持ちのカーペットのクリーニング料金を知りたいときは、カーペットの種類ごとの相場も併せてご確認ください。
カーペットの種類別のクリーニング料金の相場は以下の通りです。
カーペットの種類別
■クリーニング料金相場(1㎡当たり)■
タフテッド | 1,700円~ |
シャギー | 3,000円~ |
ウィルトン織り | 3,000円~ |
手織り絨毯・中国緞通 | 4,500円~ |
ムートンラグ | 8,000円~ |
手織り絨毯(シルク) | 10,000円~ |
何故カーペットの種類によって料金が異なるのかについては、次の章で詳しく解説いたします。
カーペットのクリーニング料金の差について
この章では、カーペットのクリーニング料金に違いが出る理由について解説いたします。
カーペットのクリーニング料金が変わる主な要因は以下の通りです。
- カーペットの種類
- サイズ
- オプションの有無
それぞれの要因について詳しく説明いたします。
カーペットの種類
カーペットは使用されている素材や、カーペットの製法によってクリーニング料金が異なります。
クリーニング料金が高いカーペットの特徴は、以下の通りです。
■クリーニング料金が高いカーペットの特徴■
- 手織り
- 織り目が細かい
- 毛足が長い
- 素材が天然繊維
手織りのカーペットや、織り目の細かいカーペットはお手入れや取り扱いが難しいためクリーニング料金が高めに設定されています。
ペルシャ絨毯や緞通のクリーニング料金が高いのは、手織りで織り目も細かいためです。
ウィルトン織りカーペットは機械織のカーペットですが、織り目が他のカーペットよりも細かいため同じくクリーニング料金が割高になります。
ウール・コットン・シルクなどの天然繊維は、非常にデリケート。
取り扱いが難しいため、クリーニング料金が高くなります。
また、同じウールのカーペットでも、毛足の長いムートンカーペットは特にクリーニング料金が高いです。
店舗によって価格基準が異なるので、事前にクリーニング店のホームページを確認しましょう。
ホームページに記載がなければ、直接店舗にお問い合わせください。
サイズ
カーペットのサイズ(面積)も、クリーニング料金に影響しています。
カーペットのクリーニング料金の計算式は以下の通りです。
単価(円/㎡)×敷物面積(㎡)
クリーニング料金が2000円/㎡のカーペットを例に、料金を計算してみましょう。
2畳(200×200cm)サイズのラグのクリーニング料金は以下のように求めます。
■2畳サイズの料金
2m×2m=4㎡
2000円/㎡×4㎡=8000円
6畳(260×350cm)サイズのカーペットのクリーニング料金は以下の通りです。
■6畳サイズの料金
2.6m×3.5m=9.1㎡
2000円/㎡×9.1㎡=18200円
当然ながら、カーペットのサイズが大きくなるごとにクリーニング料金も高くなります。
オプションの有無
クリーニング店舗の中には、防ダニ加工や染み抜きなど、オプションメニューを承っているお店もあります。
これらのオプションも、カーペットの料金を高めてしまう理由のひとつです。
カーペットクリーニングの主なオプションメニューは以下のようになっています。
■オプションメニュー例■
- 防ダニ
- 防虫
- 防カビ
- 消臭・抗菌
- 染み抜き
- 補修・修繕
- 房飾りの付け替え
防ダニや消臭など、カーペットのオプション加工の相場は500~1000円程度となっています。
染み抜きや修繕の価格は、カーペットの状態に合わせて算出するのが一般的です。
その場合、別途見積もりが必要となりますので、依頼する前にカーペットの状態を確認してもらいましょう。
クリーニング業者に依頼するメリット・デメリット
カーペットのクリーニングはお安いものではありません。
メリットとデメリットを知った上で、カーペットを自分で洗うのか、クリーニング店に依頼するのか判断しましょう。
ここからは、クリーニング業者にカーペット清掃を依頼するメリットとデメリットについて解説します。
メリット
クリーニング業者に洗濯を依頼するメリットは以下の4つです。
- 自宅で洗濯できないカーペットも洗濯できる
- 仕上がりが美しい
- 頑固な汚れを落とすことができる
- 消臭・染み抜き・修繕などのオプションがある
クリーニング店に依頼する最大のメリットは、自宅で洗うのが難しいカーペットの洗浄も対応していることです。
天然素材のカーペットや、手織りの高級カーペットは、取り扱いが困難なため、自宅で洗濯ができません。
ですが、クリーニング店であれば対応してもらえることが多いです。
また、プロに洗浄をお任せすることで、自宅で洗濯するよりも綺麗にクリーニングしてもらうことができます。
その他、防ダニや消臭などの加工を施してもらえる点も、クリーニング店ならではのメリットです。
店舗によっては、ほつれや虫喰いによる穴を補修してくれることもあります。
扱いが難しいカーペットや、汚れがひどいカーペットは、クリーニング業者に依頼しましょう。
デメリット
クリーニング店に依頼するデメリットは以下の通りです。
- 費用が高い
- 対応している店舗が限られている
- 持ち込む必要がある
クリーニング店に依頼するという事は、それだけ費用が掛かります。
特に、取り扱いの難しい手織り絨毯や天然素材のカーペットはクリーニング費用が高くなってしまうことが多いです。
(高級絨毯の場合は、それでも買い替えるよりは断然お安いですが…。)
また、すべての店舗がカーペットのクリーニングを受け付けているわけではありません。
店舗によってはカーペットのクリーニングを対応していないことがあるのもデメリットです。
クリーニング店にカーペットを持ち込む前に、事前に電話などで汚れ具合やカーペットの種類について相談をしておきましょう。
カーペットのクリーニングを受け付けている店舗であっても、カーペットの種類や状態によってはクリーニングができないこともあります。
高級絨毯や汚れのひどいカーペットは、敷物専門のクリーニング店に依頼すると良いでしょう。
絨毯を専門に取り扱っているため、高級手織り絨毯や、ムートンカーペットでも引き受けてもらえることが多いです。
お店によってはクリーニングだけでなく、シャーリングや歪みの修復、フリンジの修理など、カーペットのメンテナンスも対応してくれます。
自分でクリーニングするメリット・デメリット
クリーニング費用を抑えるために、ご自宅での洗濯を検討している方も多いのではないでしょうか?
ここでは、自宅でカーペットをクリーニングするメリット・デメリットを紹介します。
メリット
自分でカーペットをクリーニングするメリットは以下の2つです。
- 費用が安くすむ
- 自分のタイミングで実施できる
自分でクリーニングすることの一番大きなメリットは、費用が掛からないことでしょう。
仮にコインランドリーに持ち込んだとしても、クリーニング店に依頼するよりも安くすみます。
また思い立った時にすぐ掃除を実行できる手軽さも、自宅クリーニングの魅力です。
デメリット
カーペットを自分でクリーニングするデメリットは以下の通りです。
- 手間がかかる
- 洗浄力が弱い
- 自宅で洗濯できないカーペットもある
自宅での洗濯は費用が掛からない分、手間と時間がかかります。
手間を掛けずにカーペットをきれいにされたい方は、クリーニング店やコインランドリーをご活用ください。
カーペットの中には水洗いができないものも多いです。
その場合は、水拭きや掃除機掛けでメンテナンスをおこないますが、経年によってくすみや染みが発生してしまうこともあります。
染みついた汚れや頑固なシミは、ご自宅で洗浄してもなかなか落とせません。
デリケートなカーペットを綺麗にしたいときや、汚れがひどいときはクリーニング店に相談する方が良いでしょう。
お手入れしやすいカーペット
時間がたった汚れや染みや、重度の汚れは洗濯をしても落とせないことがあります。
あまりにも汚れがひどい場合には、カーペットの買い替えも検討しましょう。
撥水機能付きのカーペットや、洗濯機で洗えるラグなら、ご自宅でのお手入れが簡単です。
最後に、メンテナンスが簡単なラグ・カーペットを紹介します。
撥水カーペット
撥水カーペットは、水や飲み物をこぼしても染み込みにくいです。
汚れたその場で掃除をしたい方は、撥水カーペットをお選びください。
洗濯機で洗えるラグ
手軽にカーペットのクリーニングをされたい方は、洗濯機洗い出来るラグがおすすめです。
洗濯機の容量が小さいと洗えないことがあるためご注意ください。
本記事のまとめ
本記事では、カーペットのクリーニング料金について解説いたしました。
カーペットのクリーニング料金の相場は1500~6000円/㎡です。
カーペットのクリーニング料金は、カーペットのサイズや種類によって大きく変わります。
販売店舗やカーペットの種類によっては、別途見積もりが必要なこともあるためご注意ください。
クリーニング業者に依頼すると料金は高くなりますが、その分カーペットをきれいに洗浄することが可能です。
また、自宅では洗濯できないカーペットもクリーニング業者なら受け付けてもらえることがあります。
一方、自宅でのクリーニングは費用が掛からないことがメリットです。
カーペットの汚れ具合に合わせて、クリーニング方法をお選びください。