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ナイロンカーペットのメリット・デメリットについて

ナイロンカーペットのメリット・デメリットについて

ナイロンは、耐久性や耐摩耗性に優れた素材です。
そんなナイロンを使用したカーペットは丈夫で長持ちすることから、ホテルやオフィス、映画館など土足で歩く場所にも使用されています。

気に入ったカーペットを長く使用したいと思っている方におすすめの素材です。

本記事ではナイロンカーペットのメリット・デメリットについて解説いたします。
カーペットを選ぶ際には、ぜひ素材の違いにも着目してみてください。

ナイロン素材とは?

ナイロン素材のラグ

ナイロンは主に石油を原料とした「ポリアミド」という合成樹脂から作られた繊維です。
ポリエステルやアクリルと同じ合成繊維の一種で、世界で一番最初に開発された合成繊維と言われています。

ナイロンは他の素材に比べ、耐久性や耐摩耗性に優れているのが特徴です。

軽くて摩擦に強いことから、女性用のストッキングなどに使用されていました。
現在では、スポーツウェアやアウトドア用品、バックなど幅広い繊維製品に活用されています。

カーペットとしては、オフィスや病院、ホテルなど歩行量の多い床に使用されることが多いです。
吸水性が低く汚れが染み込みにくいことから、家庭用のカーペットとしても需要が高まってきています。

ナイロンカーペットのメリット

ナイロン素材を使用したラグ

ナイロンカーペットのメリットは以下の通りです。

  • 摩擦に強く耐久性が高い
  • 弾力性が高い
  • 遊び毛が発生しにくい
  • 虫、カビに侵されにくい

それぞれについて詳しく解説いたします。

摩擦に強く耐久性が高い

ナイロン素材について語るうえで欠かせないのが、ナイロンの耐久性と耐摩耗性。

ナイロンは、カーペット繊維の中でも群を抜いて耐久性や耐摩耗性が高いです。
摩擦への耐性は、綿素材の10倍とも言われています。

丈夫なことから、摩耗の激しいアウトドア用品やスポーツウエアに使用されることも多いです。
カーペットでは、ホテルやオフィスビル、映画館など土足で歩く場所や、歩行量の多い場所に使われています。

弾力性が高くへたりにくい

ナイロン素材のラグ

ナイロンは弾力性が高く、引っぱると元に戻ろうとする力が強いです。

そのため、長時間使用してもへたりにくく、風合いを長く保つことができます。

弾力性があることで、型崩れやシワなどが発生しにくいです。

敷きっぱなしで使用したいカーペットや、長く使えるカーペットが欲しい方にとって、ナイロンラグは最適と言えるでしょう。

遊び毛が発生しにくい

遊び毛とは、カーペットから発生する綿埃のようなものです。
撚り合わせている繊維が解けることによって発生します。

ウールなど短い繊維を撚り合わせている紡績糸のカーペットは、遊び毛が発生しやすいです。

一方、ナイロンはナイロン素材はフィラメント糸と言う、一本の細長い繊維によってできています。

長い繊維を束ねて糸にしているため、比較的遊び毛が発生しにくいです。

遊び毛のお手入れが面倒な方は、ナイロンやポリプロピレンなどフィラメント糸のカーペットを選ぶようにしましょう。

カーペットの遊び毛につきましては、こちらの記事で詳しく紹介しております。

虫、カビに侵されにくい

ナイロンは化学繊維のため、虫やカビの栄養源となるタンパク質などが含まれていません。
そのため、ナイロンは虫やカビに侵されにくい性質を持っています。

長く清潔にお使いいただくための機能が備わっているといえるでしょう。

ただし、カーペットに食べこぼしやゴミが付着したままになっていると、ゴミを餌として虫やカビが発生することがあります。

定期的にお手入れをおこない、カーペットは清潔を保つようにしましょう。

ナイロンカーペットのデメリット

ナイロンラグの上で寛ぐ女性

ナイロンカーペットを使用して後悔しないためには、デメリットについて知っておくことも大切です。

ナイロンカーペットのデメリットは以下のようなものが挙げられます。

  • 価格が高め
  • 静電気が発生する

それぞれについて詳しく紹介いたします。

価格が高め

ナイロンのカーペットは他の合成繊維に比べて価格が高いことがデメリットです。
短いスパンで買い替えを検討されている方には不向きな素材と言えるでしょう。

ただし、ナイロン素材は費用が高い分、丈夫で長くお使いいただくことができます。

1枚の値段で見ると高く感じられますが、長い目で見たときのコストパフォーマンスが悪いわけではありません。
また、ウールやシルクなどの天然繊維と比べると、コストは比較的リーズナブルです。

耐久性が高くお手入れしやすいナイロン素材のカーペットは「気に入ったものを長く使いたい」という期待に応えてくれることでしょう。

静電気が発生する

ナイロン素材は静電気が発生しやすいこともデメリットとして挙げられます。

ナイロン素材が静電気が発生させることによって、カーペットに埃や花粉が付着しやすくなるのです

埃はダニやカビの餌となるうえ、埃そのものにもダニやカビ、細菌などが付着していることもあります。

カーペットの汚れが気になる方は、こまめな掃除機掛けをおこないましょう。
定期的に換気をおこなうのも効果的です。

また、帯電防止加工が施されたカーペットも販売されております。
カーペットの誇りが気になる方は、帯電防止加工のカーペットをお選びください。

ナイロン素材と他素材の比較

ナイロンラグの上に寝転ぶ女性

カーペットに使用される素材には、ナイロン以外にもウールやポリプロピレンなど様々あります。

ラグやカーペットに使用される素材の特徴の違いは以下の通りです。

■ラグ・カーペットの素材比較表■

弾力性 耐久性 防汚性 断熱性 吸湿性
ウール
コットン
ナイロン
ポリエステル ×
ポリプロピレン × ×
アクリル

素材によってカーペットの性能が大きく変わるため、使い心地の良いラグを探すときには素材の違いについても比較をおこなってください。

この章では、カーペットに使用されることの多い『ウール』『ポリプロピレン』とナイロンの違いについてさらに詳しくご紹介します。

カーペットでよく使用される素材とそれぞれの違いについては、こちらの記事をご参照ください。

ナイロンとウールの違い

カーペットのウール素材

合成繊維であるナイロンに対し、ウールは自然素材を使った天然繊維です。
ウールとナイロンはともに弾力性が高いですが、耐久性はナイロンに軍配が上がります

ウールならではのメリットとして挙げられるのが、優れた調湿性。
ナイロンと違いウールは湿気を適度に吸収するため、湿度の高い夏場もサラッとした使い心地です。

ナイロンに比べて静電気が発生しにくいため、埃の付着は少ないといえるでしょう。
ただし、ナイロンに比べてウールは虫やカビに侵されやすいため、お手入れは入念におこなう必要があります。

また、ナイロンは遊び毛が出にくいですが、ウールは遊び毛が出やすくなっています
ウールラグ購入後半年ほどは、丁寧な掃除機掛けを心がけましょう。

ナイロンとウール、それぞれ特性は異なりますが、どちらも機能性が高く長くお使いいただけます。
使用する場所や用途に合わせて最適な素材をお選びください。

ウールの特性についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

ナイロンとポリプロピレンの違い

ポリプロピレン素材を使用したカーペット

ポリプロピレンは、ナイロンと同じ合成繊維の一種です。
ナイロンと同じくフィラメント糸を使用しているため、遊び毛が出にくくなっています

ポリプロピレンはリーズナブルな価格が魅力
ナイロンカーペットよりも安価に購入することができます。

耐久性や耐摩耗性に優れているのはナイロンです。
ポリプロピレンも耐久性が低いわけではありませんが、ナイロンに比べると劣ってしまいます。

また、ナイロンに比べると、ポリプロピレンは肌触りがやや硬いです。

長く使い心地の良いカーペットを使われたい方は、ナイロンを選ぶと良いでしょう。
手軽にカーペットを楽しみたい方には、ポリプロピレンのカーペットがおすすめです。

当店おすすめのナイロンカーペット

おしゃれなナイロンのカーペット『カレイド』

当店自慢のナイロンカーペット・ラグをご紹介します。

ナイロンカーペットは、耐久性の高さが魅力。
お気に入りの1枚を末永くご愛用ください。

ナイロンカーペット

丈夫で摩擦に強いナイロン素材は、家具の下に敷き詰めてもへたりにくいです。

歩行量の多いリビングや廊下にもお使いいただけます。

ナイロンラグ

ナイロンのラグは、ダイニングなど家具の移動の多い場所にも最適です。

弾力があるので家族が寛ぐリビングのアクセントに敷いても快適にお使いいただけることでしょう。

本記事のまとめ

本記事ではナイロンカーペットのメリット・デメリットについて解説いたしました。

ナイロンは世界で初めて作られた合成繊維です。

ナイロンカーペットのメリットは以下の通りです。

  • 耐久性が高くへたりにくい
  • 弾力性が高い
  • 遊び毛が発生しにくい
  • 虫、カビに侵されにくい

他の合成繊維に比べて、耐久性や耐摩耗性が格段に高く、丈夫で長持ちします。
へたりにくいため、歩行量の多い場所にも使いやすいカーペット素材です。

ナイロンは機能性が高い分、他の合成繊維と比べて値段が少し高くなります。
また、帯電しやすいことから埃や花粉が付着してしまうこともデメリットです。

埃や花粉が気になる方は、帯電加工が施されたカーペットをお選びいただくと良いでしょう。

気に入ったカーペットをできるだけ長く使いたい、という方に適した素材です。

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