カーペットのお手入れ方法について気になったことはありませんか?
カーペットは種類によって、お手入れ方法が変わります。
洗濯機で洗うことができれば簡単ですが、水洗いが不可能なカーペットも少なくありません。
ご自宅で洗濯ができないカーペットは、掃除機掛けや拭き掃除できれいにしましょう。
本記事では、カーペットが洗濯可能か確認する方法と、洗濯できないラグ・カーペットのお手入れ方法について解説いたします。
カーペットが洗濯できるか確認する方法
ラグやカーペットは、種類によって自宅で洗濯できるケースとできないケースがあります。
まずはご自宅のカーペットが水洗いできるかどうかを確認しましょう。
この章では、カーペットが洗濯可能か確認する2つの方法をご紹介します。
洗濯表示を確認
カーペットには、衣類と同じように洗濯表示のタグがついています。
カーペットの裏面や端部分についていることが多いので、確認してみましょう。
洗濯表示は、水洗いの可否、乾燥機使用の可否などカーペットのお手入れ方法について書かれています。
タグが見当たらないときは、購入店舗にお問い合わせください。
▼洗濯処理に関する洗濯表示
水洗い不可 |
洗濯機洗い・水洗いともに不可 |
手洗い可 |
手洗いによる洗濯のみ可能 |
洗濯機洗い可 |
洗濯機洗い・手洗いともに可能 |
桶に×のマークが書かれている場合は、洗濯機洗いも手洗いもすることができません。
ドライクリーニングをするか、クリーニング店に相談するようにしましょう。
桶に手や数字が描かれている場合は、水洗いすることができます。
洗濯をする際は、洗濯表示の指示に従ってください。
洗濯機の容量を確認
洗濯機で洗えるカーペットであっても、ご自宅の洗濯機で洗えない場合があります。
それは、洗濯機の容量が小さい場合です。
カーペットを洗濯機に入れる前に、カーペットのサイズと洗濯機の容量をご確認ください。
■カーペットサイズと洗濯機容量の目安■
1.5畳(140×200cm)以下 | 容量8kg以上 |
2畳(200×200cm)以下 | 容量10kg以上 |
3畳(200×240cm)以下 | 容量14kg以上 |
6畳(261×352cm)以下 | 容量22kg以上 |
家庭用の洗濯機は容量が12kg以下となっていることがほとんど。
そのため、3畳以上のカーペットはご自宅で洗濯するのが難しいです。
また、ドラム式洗濯機もカーペットの毛足を傷めることがあるためご使用いただけません。
無理にカーペットを洗濯機に押し込むと、カーペットが傷むだけでなく、洗濯機の故障を招く危険性があります。
ご家庭の洗濯機で洗うのが難しい場合は、コインランドリーの洗濯機を活用しましょう。
ラグ・カーペットを自宅で洗濯するのはハードルが高い
洗濯表示や洗濯機の容量に問題がなくても、ラグやカーペットを洗濯するのは難しいのが実情です。
薄手のカーペットや、サイズの小さなカーペット(130×190cm以下)であればご自宅で洗濯することができます。
それより大きなサイズのカーペットや、厚手のカーペットを洗濯する場合は、時間と労力がかかってしまうことを覚悟しておきましょう。
と言いますのも、衣類やシーツなどと比べてサイズの大きなカーペットは、濡れると乾くのに時間がかかってしまうためです。
カーペットが半乾きの状態だと、雑菌が繁殖し、臭いの原因になってしまうこともあります。
また、カーペットは濡れると重量が増すため、持ち運ぶのも一苦労です。
私も130×190cmのウレタンラグを洗濯したことがありますが、1人で洗濯竿に運び出すのはかなりの重労働となりました。
大きなサイズのカーペットを洗濯される場合は、無理せず2人掛かりで運ぶようにしましょう。
トータル的な労力や時間を意識したうえで、カーペットを洗濯するのかどうか改めて検討しましょう。
洗濯が困難だと感じられるときは、次の章で紹介するお手入れ方法をお試しください。
洗濯不可のカーペットを自宅でお手入れする方法
洗濯不可のカーペットは、どのようにお手入れすれば良いのでしょうか?
水洗いができないカーペットは、以下のような方法で汚れを落としてください。
- 掃除機掛け
- 拭き掃除
- 重曹掃除
定期的にお手入れをして、カーペットを長く清潔に保ちましょう。
この章では洗濯不可のカーペットのメンテナンス方法について解説いたします。
掃除機掛け
カーペットの基本のお手入れは週1-2回の掃除機掛けで十分です。
とくに汚れに強いウールラグは、掃除機掛けをするだけでもきれいになります。
掃除機掛けは、カーペットの汚れを取り除くだけでなく、カーペット内部に溜まった湿気を取り除くのにも効果的です。
カーペットの毛並みを起こすようなイメージで、ゆっくりと掃除機を掛けましょう。
1㎡あたり20秒程度かけて掃除機を掛けることで、毛足の奥に入り込んだ埃やゴミを取り除くことができます。
カーペットの毛足を傷めないよう、回転ブラシはオフにしておいてください。
時々、カーペットを裏返して、カーペットの裏面や床面にも掃除機を掛けるようにしましょう。
掃除機掛けが完了したら、窓を開けて換気をおこないます。
拭き掃除
月に1-2回程度は拭き掃除をおこない、カーペットに蓄積した汚れを落としましょう。
水拭き後には乾燥が必要になるため、カーペットが乾きやすいように風通しの良い晴れた日におこなってください。
カーペットの拭き掃除の手順は以下の通りです。
■拭き掃除の方法■
- カーペットに掃除機を掛ける
- 雑巾をぬるま湯に浸して固く絞る
- 絞った雑巾で毛並みに沿って拭く
- 乾いた雑巾で毛並みを立てるように水分を拭き取る
- 窓を開けて換気しカーペットを乾燥させる
カーペットはゴシゴシ擦ると毛足を傷めてしまいます。
水拭きも乾拭きも、優しく叩くようなイメージで拭いてください。
乾拭きするときは、カーペットの毛並みを立てるように拭くことで、根元に入り込んだ水分も取り除くことができます。
除湿器や扇風機を活用することで、カーペットを乾燥させる時間を短縮することが可能です。
水分が残るとカビやダニの原因となるため、毛足の根元からしっかりと乾燥させてください。
重曹掃除
カーペットの臭いや黒ずみの予防には重曹が効果的です。
重曹はタンパク質の汚れを分解する効果があり、掃除機掛けでは落とすことのできない皮脂や汗汚れを綺麗にすることができます。
重曹を使用したカーペットのお手入れ手順は以下の通りです。
■重曹を使用したお手入れ方法■
- ラグに掃除機を掛ける
- ラグ全体に重曹(粉)を振りかける
- カーペットと重曹を馴染ませる
- 数時間~半日ほど放置する
- 掃除機で重曹を取り除く
重曹は直接手で触れると肌が荒れてしまうことがあります。
カーペットと重曹を馴染ませるときは、ゴム手袋を装着して作業をおこなってください。
重曹がカーペットに残らないよう、毛並みを起こすようなイメージでゆっくりと掃除機を掛けます。
どうしても重曹が落とせない場合は、浴室など掃除のしやすい場所でカーペットを裏返し叩きましょう。
汚れがひどいときは、ぬるま湯に重曹を溶かした重曹水を振りかけるのも効果的です。
重曹を使ったカーペットのお手入れ方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
洗濯不可のカーペットはクリーニング店に相談
洗濯不可のカーペットを無理に洗濯すると、カーペットが傷んでしまい、修復できなくなってしまうことがあります。
水洗いができないカーペットの汚れが気になるときは、プロのクリーニング店に相談しましょう。
カーペットの状態によっては汚れを完全に落とすのは難しかったり、クリーニングそのものを受け付けてもらえないこともあります。
心配な方は事前に電話やオンラインにて、カーペットの素材や汚れの状態などを説明しておくと良いでしょう。
クリーニング業者は、店舗によって取り扱っている商品や得意な分野が異なります。
できるだけ、カーペットや敷物のクリーニングが得意な業者をお選びください。
洗濯できるカーペットのお手入れ方法
水洗いできるカーペットは、洗濯表示の指示に従い適切な方法で洗濯をおこないましょう。
この章では、水洗いできるカーペットのお手入れ方法について簡単にご説明します。
カーペットの手洗い方法と洗濯機で洗う方法については、こちらの記事をご参照ください。
洗濯機洗い可能
カーペットを手洗いする手順は以下の通りです。
■カーペットを洗濯機で洗う方法■
- 掃除機を掛ける
- カーペットを折りたたむ
- 洗濯ネットに入れる
- 洗濯機を回す
- 陰干しする
洗濯機で洗う前に、埃やゴミを掃除機で吸いこんでおきましょう。
カーペットは蛇腹折りにすると、隅々まで水分が行き渡りやすいです。
毛足を傷めないよう、洗濯ネットに入れて洗濯してください。
ご自宅の洗濯機で洗えない場合は、コインランドリーを活用すると楽に洗濯をおこなえます。
コインランドリーでカーペットを洗濯する方法については、こちらの記事をご覧ください。
手洗い可能
手洗い可能なカーペットは、バスタブを活用して踏み洗いをおこないます。
カーペットを手洗いする方法は以下の通りです。
■カーペットを手洗いする方法■
- 掃除機を掛ける
- バスタブに湯で薄めた中性洗剤を貼る
- バスタブにカーペットを1~2時間つけ置きする
- 体重をかけて踏み洗いする
- すすぎ作業をする
- 脱水する
- 陰干しする
手洗いする前に、汚れが目立つ部分は拭き掃除で予洗いしておきましょう。
カーペットに洗剤が残ってしまうと、汚れや臭いの原因になります。
すすぎ作業は3回以上行い、水が濁らなくなるまで繰り返してください。
洗濯機の容量が問題なければ、カーペットを脱水機に掛けると作業時間を短縮できます。
その後、直射日光の当たらない風通しの良い場所で陰干しをおこなってください。
お手入れしやすい洗濯可能なカーペット
洗濯可能なカーペットであれば、汚れてしまってもご自宅でお手入れが可能です。
メンテナンス性重視でカーペットが欲しい場合は、洗濯できるタイプを選びましょう。
この章ではご自宅で洗濯ができるおすすめのラグ・カーペットをご紹介します。
本記事のまとめ
本記事ではカーペットが洗濯可能か確認する方法と、洗濯できないラグ・カーペットのお手入れ方法について解説いたしました。
カーペットが洗濯できるかどうかは、洗濯表示で決まります。
洗濯不可のカーペットは、ご自宅で水洗いすることができません。
また、サイズの大きなカーペットや厚手のカーペットは乾くのに時間がかかるため、自宅で洗濯するのが困難な場合があります。
自宅で洗濯するのが難しいカーペットは、掃除機掛けや拭き掃除で汚れを落としましょう。
カーペットの臭い・黒ずみ予防には重曹が効果的です。
ご自宅でお手入れをしても汚れが落ちないときは、無理に汚れを落とそうとせず、クリーニング店にご相談ください。