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冬におすすめの暖かいカーペット素材について

冬におすすめの暖かいカーペット素材について

フローリングは、熱が逃げやすい床材です。
冬の冷たいフローリングの感触にお悩みの方も多いのではないでしょうか?。

「頭寒足熱」という言葉もあるように、足元の冷えは健康上あまり良くありません。
足裏と床面の温度差が大きいと、ヒートショックなどの健康被害を引き起こす可能性があります。

カーペットを敷くことで、フローリングの冷えを和らげることが可能です。

寒い冬を快適に過ごすためには、カーペットは素材選びから気を使うようにしましょう。

本記事では、冬におすすめの暖かいカーペット素材について解説いたします。

冬におすすめの暖かいカーペット素材

ウィルトン織りカーペット

カーペットは素材によって保温性や断熱性が大きく変わります。

この章では、冬に最適な暖かいカーペット素材を3つ紹介いたします。

■冬におすすめの暖かい素材■

  • ウール
  • アクリル
  • コットン

次の章からは、ウール・アクリル・コットンそれぞれの素材の特徴について解説いたします。

その他のカーペット素材の特徴について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

ウールの特徴について

ウール素材を使用したラグ

羊毛を原料とするウールは、カーペットの定番素材。
断熱性や保温性が高いことから、セーターやマフラーなど冬服の素材としても活用されています。

ウールは水や汚れがつきにくく、耐久性も高いので長くカーペットを愛用したい方におすすめの素材です。

ウールは断熱性が高いだけでなく、調湿性も優れているため、夏でもべたつきません。

冬は暖かく、夏は涼しく。
ウール素材はオールシーズンカーペットにも適しています。

ウール素材が暖かい理由

ウール繊維が暖かい理由は、クリンプと呼ばれる縮れがあるからです。

羊の毛は、クリンプと呼ばれる縮れによって繊維が複雑に絡み合う構造をしています。
複雑な構造によって繊維の中に空気を多分に含まれており、断熱性・弾力性など優れた効果を発揮するのです。

また、ウール繊維そのものが熱を通しにくいことも、ウールが暖かい理由の1つ。
ウール繊維の熱の逃げる量はコットンの約半分、ナイロンの約1/5程度です。

断熱性と保温性の相乗効果によって、ウールは冷気を防ぎ、暖かさを保つことができます。

ウール素材の注意点

カーペットに適した機能を持つウール素材ですが、デメリットが全くないわけではありません。

ウールは遊び毛と呼ばれる、綿埃のようなものが発生しやすいです。

この遊び毛は半年~1年ほどで少しずつ落ち着いてきますので、それまでこまめに掃除機を掛けてください。
遊び毛が落ち着くと、ウール本来の美しく艶のある毛足が顔を出します。

ウールカーペットの値段の高さが気になる方も多いようです。
確かに他素材のカーペットと比べて値段が高い傾向がありますが、その分、質の高いウールは、末永く快適にお使いいただくことができます。

おすすめのウールラグ・カーペット

素朴で温かなウールの風合いを存分に生かした、おしゃれなラグとカーペットをご紹介します。

アクリルの特徴について

アクリルのラグ

アクリルは、ナイロン・ポリエステルと並ぶ「3大合成繊維」のひとつです。

合成繊維の中で最もウールに近い風合いを持つ素材と言われています。
ウールよりも価格が安く購入しやすい点は、アクリルならではのメリットと言えるでしょう。

化学繊維であるアクリルは、ウールに比べて虫やカビに侵されにくい点も魅力です。

アクリル素材が暖かい理由

アクリル素材がウールに似ている理由は、バルキー加工(かさ高加工)を施しているからです。
熱処理で繊維を収縮させ、糸に沢山の空気を含ませる加工をバルキー加工と言います。

このバルキー加工によって、ウールのようにふっくらとした手触りと、保温性が実現できるのです。

ウールのように温かみがあることから、冬ラグや毛足にボリュームのあるラグに使われています。

アクリル素材の注意点

アクリル素材は、毛羽立ちや遊び毛が発生しやすいことがデメリットです。
遊び毛が落ち着くまでは、頻繁に掃除機を掛けるようにしてください。

また、アクリルにはウールと違って吸湿性が少ないです。
そのため、汗をかきやすい夏は暑苦しく感じられることがあります。

毛足が短くさっぱりしたものをお選びいただくか、冬と夏でカーペットを敷き替えるようにしましょう。
アクリルは虫やカビに強いので、押し入れにも収納しやすいです。

おすすめのアクリルラグ・カーペット

季節ごとに敷き替えてもご使用いただける、ボリュームたっぷりのアクリルラグ・カーペットです。

コットンの特徴について

コットン素材のラグ

綿花を原料としたコットン素材。綿素材と呼ばれることもあります。

吸湿性や通気性が高く、肌触りも良いことからカーペットにも使用されています。

肌への刺激が少なく、吸水性が高いことから赤ちゃんの産着にも使用されています。

同じ天然繊維であるウールに比べて値段がリーズナブルで購入しやすい点も、コットンのメリットです。

コットン素材が暖かい理由

コットンと言えば夏の肌着のイメージが強いですが、カーペットにおいては冬でも使いやすい素材です。

コットンは繊維の中心が空洞になっており、空気を多分に含んでいます。
その空気層が断熱効果を発揮し、熱を逃さず保温してくれるのです。

コットン素材の注意点

コットン素材は洗濯をすると縮みやシワが発生しやすいというデメリットがあります。
洗濯不可のカーペットもあるため、お手入れするときには必ず洗濯表示をご確認ください。

また、商品数が少ないこともコットン素材のデメリットです。
夏に使用しやすい素材のため、冬用の厚手ラグは特に種類が少なくなっています。

気に行ったものを見つけた際は、早めに購入するようにしましょう。

春夏の薄手ラグを冬にそのまま使用するのも一案です。
薄手のカーペットであっても、床暖房やホットカーペットと併用すれば冬でも快適にお過ごしいただけます。

おすすめのコットンラグ・カーペット

コットンのラグは、薄手で扱いやすく夏にも使用できるものが多いです。

暖かさが欲しいときは、毛足の長いものを選ぶか、床暖房と併用しましょう。

冬用カーペットを選ぶポイント

トライバル風のおしゃれなラグ『ファラヒ』

カーペットの暖かさは、素材の種類のみで決まるわけではありません。

厚み・密度・床暖房との相性などを、カーペットの条件を総合的に見ながら判断するようにしましょう。

この章では、素材以外で冬用のカーペットを選ぶ際のポイントについて紹介いたします。

冬物カーペットの選び方については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

厚み

カーペットの断熱性に大きくかかわるのが、カーペットの厚みです。

カーペットは厚みがあるほど床からの冷えを防ぎやすくなります

ウレタンなどの中材の入っているカーペットは厚さ2~3cm、中材のないカーペットは厚さ1cmを目安にお選びください。

シャギーラグのように毛足が長いものは、夏に使用すると暑苦しいことがあります。
毛足が長く、厚みのあるラグは冬と夏で敷き替えるようにしましょう。

密度

同じ厚みのカーペットであっても、毛足の密度が高い方が断熱性が高くなります

実物に触れられる場合は、カーペットの毛足の詰まり具合も確認するようにしてください。

数字で比較する場合は、目付量やノット数を参考にしましょう。
目付量は1㎡あたりのパイルの重量、ノット数は1㎡当たりの結び目の数を意味する値です。

どちらも「値が高くなるほどカーペットの密度が高い」という事になります。

床暖房との相性

冬に使用するカーペットは、暖房器具との相性も重要です。

床暖房やホットカーペットは熱が伝わりやすいフローリングの方が適しているように思われることも多いです。
しかし、カーペットは保温性が高いため、暖房器具の熱を長く保てるというメリットがあります。

耐熱性の低い接着剤や滑り止めが使用されたラグは、暖房器具の熱によって傷んでしまうことがあるため注意が必要です。
床暖房とカーペットを併用する際には、必ず床暖房・ホットカーペット対応の敷物をお選びください。

本記事のまとめ

本記事では、冬におすすめの暖かいカーペット素材について解説いたしました。

暖かいカーペット素材には以下のようなものが挙げられます。

  • ウール
  • アクリル
  • コットン

保温性や断熱性が高い素材を使用したラグは、足元の冷えを感じにくいです。

またこれらの素材を使用していないカーペットでも、毛足の長いものや密度の高いものであれば冬にも十分お使いいただけます。
カーペットを選ぶときは、素材だけでなく、他の要素も見ながら総合的に判断しましょう。
ホットカーペットや床暖房などの暖房器具と併用される場合は、床暖房対応のカーペットをお選びください。

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