座布団を合わせることが多い掘りごたつ。
そんな掘りごたつに座り心地の良いラグを敷いて過ごしたいと考えている方は多いようです。
中心がくり抜かれたカーペットであれば、掘りごたつに合わせて使用することができます。
座り心地が良く、断熱性の高いカーペットは、掘りごたつの寛ぎの時間をより豊かなものにしてくれるでしょう。
本記事では掘りごたつ用カーペットの選び方をご紹介します。
掘りごたつとは
掘りごたつとは、こたつの設置方法の1つです。
床にこたつ用の穴を作り、その上にこたつユニットを設置して使用します。
一般的なこたつと違い、穴に足を入れて椅子のように座れることが特徴です。
足や膝に負担をかけずに座ることができるため、長時間座って寛ぐことができます。
正座が苦手な高齢者や小さなお子様にも使いやすいこたつだと言えるでしょう。
飲食店で見かけることが多い掘りごたつですが、近年自宅に導入される方も増えてきているようです。
こたつ布団を片付ければ、堀り座卓としてオールシーズンお使いいただけます。
また、こたつユニットを床下に収納すれば、フローリングとしてもご使用可能です。
掘りごたつにカーペットを敷くのは難しい?
ラグやカーペットは断熱性が高く、床に座ったときの冷えを予防してくれます。
掘りごたつの下に、ふかふかのカーペットを敷きたいと考えている方もいるのではないでしょうか?
掘りごたつは中心に穴が開いているため、カーペットも中心がくり抜かれているものを選ばなければなりません。
カーペットの種類が少ないことから、掘りごたつにカーペットを敷くのはハードルが高いと感じる方が多いようです。
しかし、くり抜き加工が施されてているカーペットであれば、掘りごたつに合わせて使用することができます。
カーペットは断熱性が高いため、座っているときの床面の冷え予防に最適です。
またクッション性が高いため、フローリングに直接座るよりも足腰への負担を減らすことができます。
使用できるものは限られてしまいますが、カーペットは掘りごたつの使い心地をより良いものにしてくれるでしょう。
理想のカーペットが見つからないときは、座布団や座椅子をご使用ください。
掘りごたつに合わせられる敷物の種類
まずは、掘りごたつに合わせて使用できる敷物をご紹介します。
掘りごたつに合わせやすいのは以下の3つです。
- くり抜き加工したオーダーカーペット
- タイルカーペット
- 掘りごたつ専用のカーペット
掘りごたつに合わせる敷物は何でもよいというわけではありません。
足を入れやすいよう、中心に穴の開いた敷物をお選びください。
くり抜き加工したオーダーカーペット
オーダーカーペットの中には、角カットやくり抜き加工ができるものがあります。
中心にくり抜き加工を施したオーダーカーペットも、掘りごたつに合わせて使用可能です。
サイズオーダーですので大きさ、形を自由に指定できます。
正方形や長方形など、こたつの形状にぴったり合うカーペットを製作できるのがオーダーカーペットのメリットです。
座る部分のみをカバーする、部屋全体に敷き詰めるなど用途に合わせてサイズをお選びください。
オーダーカーペットは、くり抜き部分のサイズ指定ができることも大きなメリットです。
こたつの足入れ部分の広さにぴったり合わせてカットすることができます。
掘りごたつに合わせてジャストサイズでお使いいただけることでしょう。
タイルカーペット
タイルカーペットも、掘りごたつの下に敷き込みやすいです。
タイルカーペットは1辺が40~50cm程度の正方形となっています。
くり抜き部分に沿ってタイルを敷き詰めることが可能です。
枚数が少ないとタイルカーペットがズレることがあるため、部屋全体に敷き詰めるようにしましょう。
また、凹凸のある床には設置困難なことがあります。
和室の掘りごたつに設置する場合は、タイルカーペットが畳の上に設置可能かご確認ください。
掘りごたつ専用のカーペット
掘りごたつで使用できる、専用のカーペットも販売されています。
よく見かけるのは、中心部分が四角形にくり抜かれているタイプです。
中抜き部分が同梱されているものも多く、掘りごたつの底に敷いたり、ミニラグとして使用したりできます。
購入の際には、掘りごたつの足入れ部分と、カーペットのくり抜き部分の大きさを合わせてください。
下敷きの中央に×の切れ込みが入っているタイプは、カット部分が掘りごたつに垂れ下がるため、こたつ枠に直接足が当たる心配はありません。
折り返しが付いていることによって、膝裏も冷えにくくなっています。
掘りごたつ専用カーペットは使い勝手が良い分、商品数は限られてしまうことがデメリットです。
また、ラグのサイズは決まっていますので、掘りごたつの大きさに合わせてサイズをお選びください。
掘りごたつに合わせるカーペットの選び方
掘りごたつは通常のカーペットと敷き方やサイズの選び方が変わります。
掘りごたつの下に敷き込むカーペットは、通常のカーペットよりも制限が多いです。
この章では掘りごたつの下に敷き込むカーペットの選び方について解説いたします。
くり抜きカットの有無
オーダーカーペットは角カットできるものや、斜めにカットできるものなど特殊な加工ができるものもあります。
掘りごたつを選ぶときは、くり抜き加工が可能なカーペットを選びましょう。
くり抜き加工ができるかについては、カーペットの商品詳細を確認するか、事前に販売店にお問い合わせください。
サイズ
カーペットのサイズを間違えると、掘りごたつに合わせて敷き込めないことがあります。
サイズ選びはとにかく慎重におこなってください。
掘りごたつのカーペットのサイズを選ぶときは、『全体のサイズ』『くり抜き部分のサイズ』の両方を大きさを採寸しなければなりません。
下記図のA~Hまでの、すべての辺の長さを決めておきましょう。
カーペットの外寸(A,B)は、こたつの天板サイズを基準に決定します。
天板の大きさよりも100cm以上大きいサイズをお選びください。
天板よりも100cm以上大きいという事は、両サイド(E~H)に最低50cmのスペースができることになります。
一般的な座布団のサイズが40cmですので、50cm以上のゆとりがあればゆったりと座ることができるでしょう。
くり抜き部分(C,D)は、掘りごたつの穴の大きさに合わせてください。
カーペットを注文する前に、決定したサイズが正しいか確認しておきましょう。
■カーペットのサイズ確認
【タテ】A=C+E+F
【ヨコ】B=D+G+H
くり抜き加工のオーダーカーペットを注文するときは、全ての辺(A~H)の長さを販売店にお伝えください。
掘りごたつ専用のカーペットは、全体の大きさ(A,B)とくり抜き部分(C,D)の長さがわかっていれば問題ありません。
採寸したサイズを基準に、最適なサイズのカーペットをお選びください。
カーペットの凹凸加工の採寸方法についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
残布の有無
くり抜き加工のオーダーカーペットを注文する場合は、残布の有無についても確認しておきましょう。
残布とは、カーペットのカット加工で切り落とした生地のこと。
掘りごたつ用のカーペットだと、くり抜かれた四角形の部分が残布です。
残布があれば、掘りごたつの足元にもお揃いのカーペットを敷いておくことができます。
残布がつくかどうかはカーペットの種類や店舗によって異なるため、事前に販売店にお問い合わせください。
素材
掘りごたつは収納が難しいため一年中通して使うことになります。
カーペットに使われる素材には、それぞれ特徴があります。
掘りごたつで効率よく暖まるには、断熱性や保温性の高いカーペット素材を選ぶことが大切です。
ウールは繊維の中にたっぷり空気を含んでいるため、断熱性や保温性が非常に高くなっています。
弾力性が高いため、座り心地も良くしてくれるでしょう。
調湿性にも優れているため、オールシーズン通して使いやすいです。
カーペットの素材の特徴については、こちらの記事をご参照ください。
機能
掘りごたつで快適に過ごせるよう、カーペットの機能もしっかり吟味して選びましょう。
撥水・防汚機能は、食事をするスペースにおすすめです。
汚れを落としやすいため、赤ちゃんや、ペットのいるご家庭でも使用しやすい機能となっています。
和室で使用するカーペットは、通気性が良いものや、防ダニ加工が施されたものを選びましょう。
掘りごたつにおすすめのオーダーカーペット
最後に、当店FROMFLOORおすすめの、くり抜き加工可能なオーダーカーペットをご紹介します。
当店FROMFLOORでは、加工可能な対象のカーペットのサイズ加工を無料で承っております。
こたつや穴のサイズにぴったりと合うよう、1cm単位でサイズオーダー可能です。
また、残布を無料で送付できる商品もございます。
残布をご希望の場合は、残布に縁ロックが必要かもお伝えください。
ワンダフィ
1cm刻みでサイズオーダーが可能なウレタンラグ『ワンダフィ』。
サイズのオーダーだけでなく、掘りごたつ用のくり抜きカットも承っております。
ウレタンラグのサイズオーダーは当店が業界初。
ぜひ、ご自宅のこたつにぴったりと合うカーペットをご注文ください。
ワンダフィは、厚さ10mm低反発のウレタン、厚さ18mm、28mmの普通ウレタンの3種類から厚みをお選びいただけます。
メリノホテル
2種類の最高級ウールをブレンドしたウール100%のカーペット『メリノホテル』。
しなやかなメリノウールと、ふっくら柔らかなファーストラムールをブレンドした上質なカーペットです。
くり抜き部分のサイズが小さいとロック加工できないことがあります。詳しくはスタッフにお尋ねください。
レモド
小規模オフィスにも使用いただける、へたりに強いオーダーカーペット『レモド』。
フッ素樹脂による強力撥水・防汚加工が施されており、汚れにくく汚れを落としやすいです。
お手入れがしやすいため、飲食スペースに置いている掘りごたつに合わせると良いでしょう。
くり抜きサイズがあまりに小さすぎると、掘りごたつカットができないことがあります。ご注意ください。
ウールリリー
ループパイルのウールカーペット『ウールリリー』。
ナチュラルな色使いは、和室のコーディネート戸とも相性が良いです。
毛足が輪っかになったループパイルは弾力があります。
座り心地が良いため、長時間座って寛ぐことの多い場所にも最適でしょう。
シーマ
防炎加工付きのオーダーカーペット『シーマ』。
全厚約7mm、裏面はジュート張りの通気性の良いカーペットです。
また、防ダニ加工が施されているため、畳の上でもご使用いただきやすくなっています。
畳に湿気がこもらないよう、時々カーペットをめくって風を通すようにしてください。
ライーム
BFCナイロンを使用した清潔性重視の高機能カーペット『ライーム』。
撥水・撥油処理を施し、汚れを受けにくいです。
汚れても拭き取りやすいため、食事スペースにも適しています。
全厚7mmの薄手タイプですので、和室との相性も良いです。
ウールタイル
ずっと触れていたくなる極上の肌触りが魅力のタイルカーペット『ウールタイル』。
上質なウール素材は調湿や防音など機能性が高く、一年を通して快適な空間をつくります。
ウールタイルシリーズでは、床作りを自由に楽しんでいただけるよう、インテリアに馴染む4柄、8カラーをご用意しました。
色と柄を組み合わせて、あなただけのデザインをお楽しみください。
本記事のまとめ
本記事では掘りごたつに最適なカーペットの選び方について解説いたしました。
掘りごたつにラグを敷くことで、底冷えを防ぎ、座り心地を良くすることができます。
掘りごたつ専用のラグや、くり抜き加工が可能なサイズオーダーカーペットなら、掘りごたつに合わせてご使用可能です。
クッション性が高く座り心地の良いものを選びましょう。
調湿性の高いウールのカーペットや、ループパイルのカーペットは、手触りがサラッとしているため夏にも快適です。
こたつに合わせるカーペットは、こたつの天板の幅+100㎝以上のサイズをお選びください。