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ウィルトン織りラグのお手入れ方法

ウィルトン織りラグのお手入れ方法

織りの密度が高いウィルトン織りのカーペットは、他の製法のカーペットに比べて耐久性が高いです。

ウィルトン織りカーペットを長く美しく使用するためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。

本記事では、ウィルトン織りカーペットのお手入れ方法について解説いたします。

ウィルトン織りカーペットとは

100万ノットのウィルトン織りカーペット

ウィルトン織りとは、18世紀半ばにイギリス・ウィルトン地方で誕生した機械織カーペットのことです。

まるで手織り絨毯のような豊かな風合いをお楽しみいただけます。

ウィルトン織りカーペットの概要についてはこちらの記事をご覧ください。

ウィルトン織りは洗濯できる?

ウィルトン織りカーペットに触れる手

カーペットを清潔に保つために、カーペットを水洗いしたい方も多いのではないでしょうか?

残念ながらウィルトン織りカーペットは、洗濯機洗いできないものが多いです。

水洗いができるかどうかは、商品の洗濯表示をご確認ください。
「水洗い不可」と書かれているウィルトン織りは、基本的にご家庭での水洗いを推奨しておりません。

洗濯ができないウィルトン織りは、掃除機掛け拭き掃除がメインのお手入れ方法となります。

ウィルトン織りは密度が高く、遊び毛も出にくいカーペット。
正しくお手入れいただくことで、長く清潔にお使いいただくことが可能です。

お手入れしやすいウィルトン織りの特徴

ウィルトン織りカーペットに触れる手

お手入れしやすいウィルトン織りカーペットの特徴は以下の通りです。

■お手入れしやすいウィルトン織りカーペットの特徴■

  • ノット数が高い
  • 毛足が短い

ノット数が高いほど、カーペットの織り密度が高くなります。
ノット数(織り密度)が高いウィルトン織りは、ゴミが毛足の奥に入りにくいためお手入れも簡単です。

またカーペットは毛足が短いほど、ゴミが毛足の奥に入り込みにくく汚れも落としやすくなります。

衛生面が気になる方は、毛足の長さや織りの密度に着目してカーペットをお選びください。

ウィルトン織りカーペットのお手入れ方法

ウィルトン織りカーペットは、一般的なカーペットと同じ方法でお手入れいただいて問題ありません。
水洗いはできないことが多いので、掃除機掛け拭き掃除でカーペットを清潔に保ちましょう。

この章では、ウィルトン織りカーペットのお手入れ方法について解説いたします。

汚れがひどい場合や、ご自宅でお手入れしても汚れが落ちない場合は、カーペットを取り扱っているクリーニング店にご相談ください。

週1~2回のお手入れ

ラグを掃除している様子

ウィルトン織りラグの基本のお手入れは、掃除機掛けです。

ここでは、カーペットに掃除機を掛ける方法について解説いたします。

■ウィルトン織りの掃除機のかけ方■

  1. 目に見えるゴミを拾う
  2. カーペット全体にゆっくり掃除機を掛ける
  3. カーペットの裏面と床にも掃除機を掛ける

掃除機の回転ブラシは、カーペットの毛足を傷めてしまいます。
回転ブラシは運転をオフにするか、取り外した状態で掃除機を掛けてください。

また、カーペットの毛並みを起こすようなイメージで掃除機を掛けましょう。

カーペットの掃除機のかけ方

毛並みを立てることで、奥に入り込んだゴミを吸い出しやすくなります。

敷物の裏側は、ゴミやほこりがたまりやすい場所です。
ラグサイズの場合は、ラグの裏面やラグを敷いている床部分にも掃除機を掛けてください。

1㎡あたり20秒を目安に、ゆっくり丁寧に掃除機を掛けます。

掃除機を掛けるときは、毛足を傷めないよう注意が必要です。
汚れが溜まっているときも強く擦ったりせず、優しく毛並みを撫でるように掃除機を掛けましょう。

月1~2回のお手入れ

ギャッベを拭き掃除している

カーペットは肌に触れて使用するため、皮脂や汗などの汚れが付着します。

月に1~2回は拭き掃除を実施しましょう

ウィルトン織りカーペットを水拭きする方法は以下の通りです。

■ウィルトン織りの水拭き方法■

  1. カーペットに掃除機を掛ける
  2. ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、雑巾を浸して固く絞る
  3. 絞った雑巾で毛並みに沿って拭いていく
  4. きれいなぬるま湯で水拭きし洗剤を落とす
  5. 乾いた雑巾で毛並みを起こすように乾拭きをする
  6. 窓を開けて換気し、カーペットを完全に乾かす

※カーペットの洗濯表示を確認し、中性洗剤が使えない場合は水拭きのみ実施してください。

天然素材のウールや絹、綿などは素材がデリケートなため色落ちする可能性があります。
カーペットの端の目立たないところで試し拭きをしてから、本格的に水拭きを始めましょう。

カーペットを水拭きするときは、毛並みの流れに沿って拭いてください。

カーペットのお手入れ方法

カーペットは強く擦ると生地を傷めてしまいます。
優しくポンポンと叩くように拭きましょう

中性洗剤が残っていると臭いやシミが発生しやすいです。
水拭きは2~3回繰り返し、洗剤をしっかり落としきってください。

乾拭きをするときは、カーペットの倒れた毛並みを起こすように雑巾で拭いていきます。

カーペットの拭き方

毛並みを立たせ、毛足の根元の水分も拭き取ってください。

その後、窓を開けて換気しカーペットを完全に乾かしましょう。
扇風機やサーキュレーターを使用すると、早く乾かすことができます。

天気の良い日・収納前後など

カーペットを干している

カーペットは湿気が苦手です。
湿気がこもっていると、カーペットにカビやダニが発生しやすくなります。

特にカーペットの裏面は通気性が悪く湿気がこもりやすいです。

天気の良い日や、カーペットを収納する前後にはカーペットの湿気対策をおこないましょう。

半分ずつ風通し

カーペットの湿気を逃す方法

ウィルトン織りのサイズが大きい場合は、半分ずつめくって風を通します

天気が良く湿度の低い日には、本のページをめくるようにカーペットを半分に折りたたみ、裏面に風を通しましょう。

裏返した部分に扇風機などで風を送ると、より効果的に湿気を取り除くことができます。
半日を目安に、交互に風通しをおこなってください。

その際、カーペットの裏面とカーペットを敷いている床部分に掃除機を掛けておくと家事の時短になります。

また、就寝前にカーペットを裏返しておくと、折りたたんだカーペットが邪魔になりません。
翌日の就寝前に残りの半分を裏返せば、手軽に風通しをおこなうことができます。

日陰干し

カーペットのお手入れ方法

比較的小さいウィルトン織りは、風通しの良い場所での陰干しもおすすめです。

カーペットに掃除機を掛けた後、直射日光の当たらない場所に干しましょう。

紫外線による色褪せを防ぐため、基本的には裏返した状態での陰干しを推奨しています。
天日干しされる場合は、短時間で実施するようにしてください。

カーペットを干した状態で裏側から軽く叩くと、カーペットに溜まったホコリを落とすことができます。

ウィルトン織りの汚れを落とす方法

ラグを掃除する

この章では、ウィルトン織りカーペットについた液体汚れやシミを落とす方法について解説します。

ウィルトン織りの汚れ落としに必要なものは以下の通りです。

■準備するもの■

  • 中性洗剤
  • 雑巾

水拭きと乾拭きをおこなうため、雑巾は複数枚ご用意ください。

ウィルトン織りの汚れを以下の手順で落としていきます。

■ウィルトン織りの汚れ落とし手順■

  1. 汚れを拭き取る
  2. 水拭きで汚れを流し出す
  3. 薄めた中性洗剤で拭く
  4. 乾拭きして乾燥させる

①汚れを拭き取る

ウィルトン織りカーペットの汚れ落とし方法

液体をこぼした時は、乾いた雑巾で汚れを拭き取りましょう。

こぼれた液体が乾燥するとシミが残りやすくなってしまいます。
液体をこぼしてしまったときは、速やかに拭き取ることが大切です。

こぼした液体に乾いた雑巾を押し当て、汚れを吸い取ってください。

液体が広がらないように押さえつけるのがポイントです。

②水拭きで汚れを流し出す

液体を吸い取ったら、水拭きをして汚れを落としていきます。

水拭きでカーペットについた汚れを落とす

水に浸し固く絞った雑巾で、汚れた部分を拭いていきましょう。

毛足の流れに沿って、ポンポンと叩くようなイメージで拭いてください。

カーペットについた汚れを落とす

ある程度汚れを落とすことができたら、ぬるま湯を使ってさらに汚れを流し出していきます。

汚れに少しずつぬるま湯を掛けながら、きれいな雑巾で叩いて、汚れを雑巾に移しましょう。

汚れ落としには、40度以上のお湯を使うとより効果的です。
3~4回ほどこの作業を繰り返し、根気よく汚れを落としましょう。

それでも汚れが落ちなければ、ステップ③に進みます。
汚れが落ちた場合は、ステップ④にお進みください。

③薄めた中性洗剤で拭く

カーペットの汚れ落とし方法

水拭きで汚れが落ちない場合は、衣類用中性洗剤を使用して汚れを落とします。
中性洗剤が使えるかどうか、洗濯表示であらかじめ確認してください。

中性洗剤を溶かしたぬるま湯を雑巾に浸して、固く絞ります。
水拭きと同様、ポンポンと叩くようなイメージで汚れた部分を拭き取ります。

カーペットの汚れを落とす方法

汚れが目立たなくなれば、水拭きで洗剤を落とします。

洗剤を溶かしていないぬるま湯に雑巾を浸して固く絞り、カーペットを拭いていきましょう。

毛足の流れに沿って、ポンポンと優しく叩くように拭いてください。

水拭き作業は3~4回繰り返し、洗剤をしっかり落としきることが大切です。

④乾拭きして乾燥させる

カーペットの汚れ落とし

カーペットの汚れが落ちれば、乾燥させる前にできるだけ水分を拭き取っておきます

乾いたきれいな雑巾を使い、カーペットの毛足を拭いていきましょう。
毛並みを起こすように拭いていくと、毛足の奥の水分も吸い取りやすくなります。

ある程度の水分を吸い取ることができたら、換気をしたり、扇風機を当てたりしてカーペットを完全に乾かしましょう。

汚れ落としをすると、カーペットは裏面まで湿っています
カーペットを裏返すなどして、カーペットの裏面も乾かすようにしてください。

上記の方法でどうしても汚れが落とせない場合は、プロのクリーニングサービスを検討しましょう。

本記事のまとめ

本記事ではウィルトン織りカーペットのお手入れ方法について解説いたしました。

ウィルトン織りのカーペットは水洗いが難しい敷物です。
しかし、ウィルトン織りは毛足の密度が高く、遊び毛も少ないため、日ごろのお手入れは比較的簡単におこなえます。

週に1~2回を目安に掃除機掛けを、月に1~2回を目安に拭き掃除をしてください。

また、カーペットは湿気が大敵です。
季節の変わり目や、カーペットの収納前後は風通しの良い場所に陰干しをして湿気を逃してあげましょう。

液体の汚れが付着した時は、水拭きで汚れを落としてください。

ウィルトン織りは耐久性の高いカーペット。
正しくメンテナンスをすることで、ウィルトン織りのラグを長く美しくご愛用いただけます。

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