書斎は在宅ワークや趣味の時間を過ごす場所。
もし、ご自宅の書斎に物足りなさを感じているときは、ラグを敷いてみましょう。
ラグは防音効果やリラックス効果が高く、静かで集中しやすい環境づくりをサポートしてくれます。
ラグが空間を緩やかに区切ることで、気持ちのオンオフの切り替えもしやすくなることでしょう。
本記事では、『書斎にラグを敷くメリット』と『書斎に適したラグの選び方』について解説いたします。
書斎にラグを敷くメリット
書斎や仕事部屋にテーブルや椅子はつきものですが、ラグは敷いていなくても支障はありません。
しかし、ラグを敷くことで書斎の過ごしやすさが大きく変わります。
書斎にラグを敷くメリットは以下の通りです。
- ゾーニング効果
- 床の傷予防
- 防音効果
- 集中力を高める
- 断熱効果
ゾーニング効果
カーペットは空間を区切るゾーニング効果があります。
リビングの一角に書斎を作るご家庭も増えているため、なかなか仕事のためのスペースと言う区切りを作るのが難しいこともあるのではないでしょうか。
ラグで空間をゾーニングすることで、リビングに設置した書斎を独立した空間として演出できます。
また、書斎内のワークスペースとリラックススペースを区切ることも可能です。
物理的な空間の区切りだけでなく、気持ちのオン・オフの切り替えにも役立つことでしょう。
床の傷予防
書斎では椅子の出し入れ頻度が多いため、床に傷がついてしまうことがあります。
カーペットはクッション性の高い床材。
書斎にカーペットを敷いておくことで、床の傷を予防することができます。
ラグはフローリングに比べて滑りにくく、キャスターが勝手に動いてしまう心配もありません。
特に賃貸住宅で書斎を作りたい方は、椅子を動かす範囲全体にカーペットを敷き込んでおくと安心です。
防音効果
書斎にカーペットを敷くメリットのひとつに、高い防音性が挙げられます。
書斎はチェアマットのキャスターを動かしたり、鉛筆や本を落としたりと、大きな音が発生しやすい環境です。
カーペットを書斎に敷くことで、音や衝撃を吸収し、静かで集中しやすい環境を整えることができます。
階下への騒音対策としても活躍してくれることでしょう。
断熱効果
日本では、屋内は靴を脱いで過ごすのが一般的。
そのため、フローリングの冷たい感触がダイレクトに伝わります。
カーペットは断熱性に優れた床材。
断熱性の高いカーペットを敷くことで、足裏の熱が逃げにくく心地よく過ごすことができます。
身体が冷えるという不快感が減ることで、作業にも取り組みやすくなるでしょう。
熱が逃げにくく冷暖房の効きが良くなるため、経済的にも優しいです。
オールシーズン敷きっぱなしで使用される場合は、湿気を吸収して夏も快適なウール素材のカーペットをお選びください。
集中力を高める
これまで紹介してきたように、カーペットは防音効果や断熱効果が高いです。
それだけではありません。
カーペットはフローリングに比べて足触りが優しく、照明の反射やぎらつきも抑えてくれます。
そうです。カーペットは五感への刺激・ストレスを軽減してくれる床材なのです。
刺激やストレスの少ない空間は、居心地が良く作業にも集中しやすくなります。
カーペットが織りなす静かでリラックスした空間は、書斎に最適だといえるでしょう。
書斎に敷くラグ選びのポイント
書斎や仕事部屋に敷くラグは、デザイン性だけでなく機能やサイズ選びも重要です。
この章では、書斎に適したラグを選ぶ方法について解説いたします。
書斎に敷くラグを選ぶときは、以下の5点を意識しましょう。
- サイズ
- カラー
- 素材
- 毛足の長さ
- デザイン
サイズ
書斎に敷くカーペットは、間取りや家具の大きさに合わせてサイズを選びます。
デスクの下に敷き込む場合は、椅子を引いた部分もカバーできるサイズをお選びください。
目安としては、デスクの奥行き+80cm程度です。
椅子を引いた部分もカバーすることで、キャスター移動による床の傷を予防できます。
書斎には敷き詰めカーペットもおすすめです。
部屋全体にカーペットを敷き詰めることで、カーペットの防音効果や断熱効果を一層高めることができます。
畳の規格は建物によって異なりますので、必ず部屋の間取りを採寸してサイズを決定してください。
カラー
カーペットは床を広く覆うため、選ぶカラーによって書斎全体の印象も変わります。
作業に没頭しやすいよう、落ち着いた色を選びましょう。
グレーやブラウン、ベージュなどニュートラルカラーがおすすめです。
心理的効果を活用するのであれば、集中力を高めるブルーを選ぶと良いでしょう。
ブルーは風水的にも、書斎に適した色だと言われています。
風水で仕事運を高めたいときは、エネルギーに満ちた赤のカーペットを敷きましょう。
トライバルラグのように落ち着いた雰囲気のカーペットは、書斎にも馴染みます。
素材
ラグの使い心地は、素材によって大きく変わります。
ラグを選ぶ際には、どんな素材が使われているのかあらかじめ吟味しておきましょう。
▼ラグに使用される素材の特徴▼
素材 | 特徴 |
ウール | 弾力性・耐久性が高い素材です。断熱性・調湿性が高く肌触りも良いため、一年中快適にご使用いただけます。遊び毛が出やすいです。 |
コットン | 吸水性が高いコットンは夏にも使用しやすい素材。肌への刺激が少なく、敏感肌の方も安心です。洗濯で縮むことがあります。 |
ナイロン | 最高クラスの耐久性・耐摩耗性を誇る繊維。チェアやデスク下にも使用しやすいです。静電気が発生するため、ホコリが付きやすいです。 |
ポリエステル | 比較的摩擦に強く、日光による退色の心配が少ないです。虫やカビに侵されにくいですが、静電気が発生します。 |
ポリプロピレン | コストパフォーマンスの高さが魅力。摩擦に強く、発色性が良い素材です。静電気が発生しやすく、手触りがやや硬めです。 |
1年中敷いたままでお使いいただくのであれば、断熱性・調湿性の高いウール素材がおすすめです。
ウールは自浄作用があり、水や汚れがついても簡単に落とすことができます。
摩擦に強く、耐久性に優れているのはナイロン素材です。
デスクや本棚など重い家具の下に敷いてもへたりにくく、長くご愛用いただけます。
毛足の長さ
書斎で使用するカーペットは、毛足の長さにも気をつけましょう。
キャスター移動がスムーズにできるよう、カーペットは毛足の短いものを選びます。
クッション性やキャスター移動の観点で選ぶのであれば、毛足が輪っかになっているループパイルがおすすめです。
書斎のアクセントとして敷く場合は、お好みの長さの毛足をお選びください。
毛足の長いシャギーラグは、高級ホテルのようなラグジュアリーな雰囲気を演出します。
読書や作業の時間を上質なものへと変えてくれることでしょう。
機能
ラグの中には便利な機能が備わっているものもあります。
書斎での過ごし方に合わせて、必要な機能をお選びください。
▼ラグに使用される機能の特徴▼
機能 | 特徴 |
滑り止め | ずれにくいため、歩行やキャスター移動がスムーズになります。 |
撥水 | 水が染み込みにくく掃除がしやすいです。書斎で飲食をされる方におすすめです。 |
防音 | 階下に響く音を軽減します。書斎で楽器の演奏をされる方や、階下への騒音が気になる方に最適。 |
カーペットの機能選びに迷ったときは、優先順位をつけることで欲しい機能が見つけやすくなります。
書斎でどんな風に過ごしているのか、どんな機能があると便利なのか具体的なイメージを膨らませながらお選びください。
書斎におすすめのラグ・カーペット
この章では、書斎におすすめのカーペットとラグをご紹介します。
ピュアウール
ウール素材を100%使用したサイズオーダーのカーペット『ピュアウール』。
大粒のループパイルが上質な空間を演出します。
キャスターが引っ掛かりにくく、移動もスムーズです。
厚みが通常の3倍分厚い防音不織布を使用しています。
階下への騒音大対策はもちろん、歩行時の足腰の負担も軽減してくれます。
マティ
1cm単位でサイズオーダー可能なウィルトン織りカーペット『マティ』。
追加料金なしでサイズ加工を承っております。
机の下に敷き込む、部屋全体に敷き詰めるなど、用途に合わせてぴったりサイズでご注文が可能です。
グレーをベースにしたシックな模様は、書斎に高級感を与えてくれます。
ルフレ
スクエアデザインが空間をスタイリッシュに彩るラグ『ルフレ』。
大胆なデザインですが、モノトーンカラーですのでお部屋にしっくり馴染みます。
毛足の長さは9mmとなっており、キャスターの移動もしやすいです。
モダンな書斎に敷くことで、インテリアのアクセントになってくれることでしょう。
プーシー
複数の糸がミックスされた風合いのあるラグ『プーシー』。
素材の一部にウールが使われており、サラリとした手触りをしています。
遮音効果はトップクラスの遮音等級△LL(I)-6となっており、トップクラスの遮音効果があります。
キャスター音などを気にせず、書斎で静かに作業したい方におすすめです。
ファラヒ
ヴィンテージ風デザインのウィルトン織りラグ『ファラヒ』。
幾何学模様のデザインは空間になじみやすく、書斎に敷き込んでも作業の集中を妨げません。
アンティークラグのような風合いがあり、見ている人を落ち着いた気持ちにさせてくれます。
約34万ノットと高密度でおりあげられており、耐久性・踏み心地も抜群です。
クッションフロア
キャスターや家具の重みによるフローリングの傷予防が目的であれば、クッションフロアもおすすめです。
毛足がないフラットな表面のため、フローリングのような感覚でお使いいただけます。
傷や水にも強いため、書斎の床を保護するのに最適です。
床と同じ木目のデザインをお選びいただくことで、シンプルな書斎を演出できることでしょう。
本記事のまとめ
本記事では、『書斎にラグを敷くメリット』と『書斎に適したラグの選び方』について解説いたしました。
書斎を快適に、そしておしゃれに彩るラグ。
フローリングの傷予防や、防音効果、ゾーニング効果など様々な恩恵を受けることができます。
書斎に敷くラグは、作業デスクや書斎の間取りを基準にサイズを選びましょう。
デスク幅+80cmのラグを選ぶことで、椅子を出し入れした時も床に傷がつくのを予防することができます。
書斎には、キャスターが引っ掛かりにくい毛足の短いラグをお選びください。
ラグを敷くことで、書斎全体に統一感が生まれます。
リラックスして作業に取り組める、素敵な書斎をラグで演出しましょう。