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床暖房の上にラグを敷くのがNGと言われる3つの理由

床暖房の上にラグを敷くのがNGと言われる3つの理由

床から部屋全体をじんわり暖めてくれる床暖房は、高齢者や小さなお子様のいるご家庭でも使いやすいことから人気となっている暖房器具です。

そんな床暖房の上に、手触りの良いラグを敷いて過ごしたいと考えている方も多いことでしょう。

一方で気になるのが、床暖房とラグの相性です。
床暖房の上にラグを敷いても安全性に問題がないのか、どんな基準でラグを選べば良いのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

本記事では、『床暖房の上にラグを敷かない方が良いと言われる理由』『床暖房と併用できるラグの選び方』について解説いたします。

床暖房の上にラグは敷かない方が良い?

軽い手触りのシャギーラグ『テヌート』

床暖房メーカーの多くは、床暖房の上でラグを使用することを推奨していません。
床暖房の取扱説明書を見ると、ラグやカーペットを敷かないよう書かれているものも多いです。

では、実際のところラグと床暖房を併用しても問題はないのでしょうか?

ラグが床暖房の上に敷いて使えるかどうかは、ラグの種類によって変わります

ラグやカーペットに、「床暖房対応」と書かれているか確かめましょう。

基本的に床暖房非対応のラグは床暖房との併用NGです。

非対応のラグは耐熱性や通気性が低く、床暖房と併用するとラグや床材を傷めてしまう可能性があります。
また、ラグとフローリングの間に熱がこもって、暖房効率が低下してしまうこともあるためです。

一方、床暖房対応のラグであれば、床暖房と併用しても問題ありません

床暖房の上にラグを敷きたい方は、必ず床暖房対応のラグをお選びください。

床暖房の上にラグを敷くのがNGな理由

16万ノットのウィルトン織りカーペット

床暖房の上にカーペットを敷くとどのような問題が発生するのでしょうか。

床暖房の上にカーペットを敷くのがNGな理由は、以下の3つです。

  • 暖房効率が下がる
  • 床材がひび割れ・変色する可能性がある
  • ラグを傷める可能性がある

それぞれの理由について、詳しく解説していきます。

暖房効率が下がる

床暖房の上にラグを敷くと、暖房効率が下がってしまう可能性があります。

床暖房は輻射熱を利用することで、床面だけでなく部屋全体を暖めることができます。

しかし、床暖房非対応のラグは熱伝導率が低いため輻射熱を遮ってしまい、暖房効率を低下させてしまうのです。

そのため床暖房非対応のラグを敷くと、部屋全体が暖まりにくくなったり、余分に光熱費が掛かってしまいます。

床材がひび割れ・変色する可能性がある

床暖房の上にカーペットを敷くと、床材を傷めてしまう可能性があります。

床暖房非対応のラグは通気性が低く、床暖房と併用するとフローリングの間に熱がこもりやすくなってしまうためです。

床材が暖まりすぎると、フローリングに反りや変色、ひび割れなどが発生する恐れがあります。

余談ですが、ホットカーペットと床暖房も基本的に併用できません。
ホットカーペットと床暖房を併用すると、熱がこもって高温になってしまうためです。

ラグを傷める可能性がある

床暖房非対応のラグを床暖房の上で使用すると、床材だけでなくラグが損傷してしまう可能性もあります。

床暖房非対応のラグは熱に弱い素材が使われていることが多いです。
そのため、床暖房と併用するとラグが傷んだり、反ってしまったりすることがあります。

特に、ラテックス(ラグの表地と裏地をつける接着剤のようなもの)が耐熱性でないもの、ラグの滑り止めゴムが耐熱性でないものは床暖房との併用はできません。

ラテックスやゴムが溶けてフローリングに付着し、床を汚したり傷めたりするともあります。

また、通気性の低いラグはフローリングとの間に湿気もこもりやすいです。
湿気がこもるとカビが発生する可能性があるため、換気をしてラグの中に溜まった湿気を取り除くようにしてください。

床暖房対応ラグを選ぶポイント

ラグは弾力性や防音性の高い床材。
床暖房の上に敷くことで、暖まった床の上に座ってゆったりとお寛ぎいただけます。

安全にラグと床暖房を併用するためには、床暖房に適したラグを選ぶことが大切です。

この章では、床暖房を対応ラグを選ぶポイントを紹介します。

床暖房と併用するラグは以下の4つのポイントに気をつけてお選びください。

  • 床暖房対応
  • 通気性が良い
  • 適度な厚み
  • 部分敷きサイズ

それぞれについて詳しく紹介いたします。

※こちらで紹介するのは、あくまでカーペット専門店としての意見です。
ご家庭の床暖房がラグとの併用に適しているかについては、購入された床暖房メーカーにもご確認ください。

床暖房対応

ポリエステルを使ったラグ

大前提として、ラグの機能に「床暖房対応」と表記されているものを選んでください。

床暖房対応ラグと非対応ラグの違いは、耐熱性通気性にあります。

床暖房対応のラグは、使用されている接着剤(ラテックス)や滑り止めのゴムが耐熱性です。
そのため、床暖房の上に敷いても接着剤やゴムが溶ける心配がありません。

床暖房対応のラグは通気性が良く、非対応のラグに比べて放熱性があり熱による傷みも少ないです。

お手持ちのラグが床暖房対応か知りたい場合は、購入店舗に問い合わせましょう。

床暖房対応ラグと非対応ラグの違いについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

通気性が良い

ギャッベの表面と裏面

床暖房の上に敷くラグは通気性の良いものを選びましょう。

通気性の良いラグは、床暖房の熱をラグ表面に伝えてくれます。
ラグと床暖房の間に熱がこもりにくく、ラグや床を傷める心配も少ないです。

注意が必要なのは、裏面に接着剤(ラテックス)や滑り止めが使用されているラグ。
接着剤や滑り止めが空気の通り道を塞いでしまうため、通気性があまり良くありません。

通気性の良さで選ぶなら、ウィルトン織りラグギャッベなどの織りカーペットを選びましょう。

また、ウールコットンと言った天然素材を使用したラグも通気性が良くおすすめです。

適度な厚み

床暖房の上に敷くカーペットは、適度な厚みのものを選ぶことが大切です。

ラグが薄すぎると座っているときに底つき感を感じやすく、分厚すぎると床暖房の熱が伝わりにくくなります。

厚さは1~2cm程度を目安に選びましょう。

ある程度の厚みがあることで、床からの底冷えを防ぎ、床暖房の電源を切ってからも保温効果を発揮してくれます。

部分敷きサイズ

部屋全体にカーペットを敷き詰めることを「敷き詰め」、部屋の一部にカーペットを敷くことを「部分敷き」と言います。

床暖房と併用するなら、敷き詰めタイプよりも部分敷きタイプがおすすめです。

床暖房の上に敷くラグの面積が大きいと、輻射熱の効果がいっそう低下してしまいます。
また、床暖房とラグの間に熱がこもってしまいやすいです。

ソファの前やテーブルの下など、必要な場所に適切なサイズのラグを敷き込むようにしましょう。

ラグを時々めくってあげることで、ラグと床暖房の間にこもった熱を逃がすことができます。

床暖房の上に使用しやすいラグ5選

当店FROMFLOORの床暖房対応ラグをご紹介します。

素朴でナチュラルなウールラグから、エレガントなデザインのウィルトン織りまで、多彩なデザインのラグを取り揃えております。

お部屋にぴったりと合う素敵な一枚と出会えますように。

ヴィア

おしゃれなウールラグ『ヴィア』

ウール素材を100%使用したデザインラグ『ヴィア』。

ハンドメイドの素朴さと、淡いピンクの色合いが空間に暖かみを与えます。

ウールは通気性や保温性が高く、床暖房との併用に最適です。

リベルテ

シンプルな綿100%のラグ『リベルテ』

上質な綿素材サマルカンダリアを使用したラグ『リベルテ』。

手摘みで選定し、厳選された綿花のみを使用した最高級の綿ラグです。
毛羽立ちが少ないため、滑らかで優しい手触りをお楽しみいただけます。

吸湿性が高い綿素材のラグは、オールシーズンラグとしてもお使いいただけるでしょう。

ダール

おしゃれなウールラグ『ダール』

かすれ調の直線デザインがおしゃれなウールラグ『ダール』。

高密度に織り上げているため、ゴミや汚れが入り込みにくくお手入れもしやすいです。

モダンなインテリアにも合わせやすい1枚。

ファラヒ

トライバル風のおしゃれなラグ『ファラヒ』

異国情緒あふれるトライバル風ウィルトン織りラグ『ファラヒ』。

深みのある色使いと繊細なデザインが、居心地の良い空間を演出します。

約34万ノットとウィルトン織りカーペットの中でも織り密度が高く、耐久性や弾力性に優れています。

ルーカス

エレガントなウィルトン織りカーペット『ルーカス』

空間が華やぐ、優美なメダリオンデザインのウィルトン織りカーペット『ルーカス』。

繊細でエレガントな模様は、織りの細かいウィルトン織りカーペットならではの魅力です。

ヒートセット加工を施すことで、ウールのように滑らかな手触りを実現しました。

本記事のまとめ

本記事では『床暖房にラグを敷かない方が良いと言われる理由』と、『床暖房の上で使用できるラグの特徴』について解説してまいりました。

床暖房非対応のラグが床暖房と併用できない理由は、以下の3つです。

  • 暖房効率が下がる
  • ラグが傷む可能性がある
  • 床材を傷める可能性がある

ラグが輻射熱を妨げてしまい、暖房効率が低下してしまいます。
また床暖房とラグの間に熱がこもり、床やラグが傷んでしまうことも併用できない理由のひとつです。

床暖房の上に敷くラグは、必ず床暖房対応のラグをお選びください。

厚みは1~2程度のものにすると、座り心地の良さと安全性を両立できます。

通気性・耐熱性・保温性の高いウールラグは、床暖房と併用して使いやすいでしょう。

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